本藍染め
「天然」の奥深さ
蓼藍(たであい)を発酵させた蒅(すくも)や、灰汁、小麦の麸など、天然の素材のみを使って発酵させた染め液で、一点一点手で染め上げた「本藍染め」。藍染めには様々な方法がありますが、この「本藍染め」は最も伝統的で、藍本来の特性を活かした方法です。
染め液は全て天然のもので作られています(職人さんは、目や鼻だけでなく、舐めて状態を確かめることもあるそうです)。Pint!の本藍染めハンカチは、これにオーガニックリネンを組み合わせています。
- 製法と特長
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蓼藍(たであい)と蒅(すくも)
藍の華が立った藍甕(あいがめ)
蓼藍(たであい)を発酵させるためには、ある程度の気温が必要で、主に春から秋にかけて染めを行います。リネン製品を染め液の入った藍甕(あいがめ)に浸け、出して空気に触れて酸化させ、乾かすという一連の工程を何度も繰り返して染め重ねてゆきます。
こうして染まり上がる色は、特に自然光の下で見ると、赤、緑、黄、様々な色が重なって、藍色に見えることが分かります。
また、デニムなどで用いられることが多い化学染料のインディゴ染めよりも、色素の粒子が大きく、色落ちがしにくいことも特長です。
- 染めと柄の種類
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Pint!の本藍染め製品は、生地ではなく、製品に仕上げてから染める「製品染め」を行なっています。伝統的な技法を用いた、多様なデザインをご用意しています。
絞り染め
折り畳んだり、運針をしたり、針を刺した製品を藍甕に浸けて染め上げると、色が入る部分と入らない部分が生まれ、それが「絞り柄」になります。
ロウケツ染め
板締め染め
板締め升目
ハンカチを蛇腹状に折り畳んで、色を抜きたい部分を、細い板でぎゅっと挟みます。挟まれた部分には染め液が入らずに、色が抜かれます。これを等間隔に、縦横に配して染めることで、チェック柄を作りました。
その他
- お手入れ方法
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最初の数回は、通常の洗濯物とは分けて洗っていただくか、水通しをしてください。本藍染めの場合、いわゆるデニムほど大きな色落ちになることは少ないです。摩擦等により、色が移ることはございますが、ハンカチとしてのご使用範囲内であれば、問題なくお使いいただけると思います。
色が移った場合でも、洗えば落ちることが多いですが、使用時にはご注意下さいますようお願い致します。
お洗濯の際のご注意点
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- 洗剤を使うときは中性洗剤をご使用ください。
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- 乾燥機、漂白剤のご使用はお控えください。
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- お洗濯後は、陰干ししてください。
天然の染料を使用している性質上、多少の色むら、色の変化が見られる場合がありますが、自然の色として楽しんでいただけましたら幸いです。
製品の縫製や染めにより、取り扱いとお手入れ方法は様々です。詳しいお手入れ方法はそれぞれの製品ページをご覧下さいませ。