塗りなしですと、面も広くメンテナンスが大変になってしまいます。ウレタン塗装は折角の竹の感触もなくなってしまいますし、熱いものを掬うときに匂いも気になるもの。仕上げは拭き漆に決めました。
色は2色。どちらも仕上げは拭き漆ですが、「生漆」(写真右)「黒漆」(左)の2種類です。
「生漆(茶)」は、漆の木から採れた樹液の漆から、ゴミを取り除き精製した漆。いわゆる、「漆」の色といえます。明るい茶系の色に仕上がります。漆の特性として、お使い頂くうちに、少しずつ色が明るくなってゆきます。
「黒漆」は、漆に松煙を混ぜて反応させ、黒色になった漆。顔料ではない、漆独特の黒です。「漆黒」とはこの黒を指します。こちらも、生漆と同様、お使い頂くうちに、少しずつ色が明るくなってゆきます。
竹は天然素材のため、拭き漆の馴染む濃度に個体差があります。写真より多少の薄い/濃い場合がございますので、予めご了承くださいませ。色が薄い/濃いでご希望がありましたら、ご注文時備考欄にてご記載ください。
写真の通り、柄の表の部分は、竹の外皮にあたります。節があるのでイメージしやすいでしょうか。この外皮部分には、箸と同様漆を塗っていません。皮のため、水分や漆をよく弾くため塗っても乗らないため、竹の素材そのものを残しています。
節の部分ですが、竹は天然素材。同じものはありません。そのため、その形や個体差により、厚みは多少の個体差が生じる場合がございます。全て職人による検品を終えたものをお届けしますので、予めご了承ください。節の位置は、ご希望がありましたら、在庫の範囲内でご希望にお応えします。
「節がないもの」「節が柄の先端にある」「節が柄の真ん中にある」「節が先端と真ん中の間あたりにある」など、ご注文時に備考欄にて記載くださいませ。在庫の中から、最も近いものをお選びします。近いものがない場合は、メールにてご連絡致します。ご注文後のキャンセルはご遠慮いただいておりますので、柄のご希望が最優先の場合は、ご注文前にお問い合わせくださいませ。