素材は、茅葺き屋根の天井裏に使われていた竹が長い年月囲炉裏の煙に燻されて出来た本煤竹。新しく竹からとれる材料ではなく、日本家屋の古材から取れるもの。大変貴重な素材で、限りある材料です。そのため、斑や色の濃さに個体差があります。
拭き漆など仕上げ塗装はしていません。洗って繰り返しお使いいただけますが、洗った後はすぐに拭いて水分を取ることをおすすめします。
<刃の向きについて>
刃の向きについてのご質問をいただくことがありますが、写真の通りの仕様(刃の向き)に決めて製作をしています。
茶道の流派等により刃の削る向きと、使用時の表裏等、場合によっては合わないケースがあるようですが、そのような場合は予め確認の上ご検討くださいませ。
本製品は、竹の素材の特性を踏まえ、切るだけでなく刺しても使えること、竹の内外側で異なる皮面の強度などを考えた上で、基本的には日常使いを想定して製作しています。
<刃の形状について>
天然素材である竹、かつ、古材を材料に削って刃を作るため、竹の繊維や状態により、割れや欠けが生じないよう、刃の形状を職人が調整しながら製作しています。
そのため、刃の形などはばらつきがあります。予めご了承の上、ご注文いただけますようお願い致します。