円柱タンブラーに、新しく焼締めタイプが加わりました。作品色名は白ですが、色味は写真の通りやさしく淡いベージュです。昭和50年頃までは使われていたという白泥と呼ばれる土を新しい配合で復刻しています。
三重県四日市市の萬古焼(ばんこやき)。使う土の性質から、耐熱性に優れた特長を持っていて、耐熱性を活かした急須や土鍋作りが盛んです。急須と茶器を得意とする窯元、南景製陶園による製作です。
急須と同じ土で、釉薬をかけない焼締め。釉薬のガラス質のつるっとした感触がなく、きめ細やかでマットな質感です。吸水性は全くなく、匂い移りもしません。使い込むうち、手の油やお茶などの成分を吸収して、味わいが出てきます。真っ新な状態で使い続けるよりも、その変化を楽しんでいただける方におすすめです。
きめ細やかな表面ですが、土素材を感じる質感。そのため、熱い飲み物だけでなく、冷たい飲み物にも合います。
飲み口の厚みは薄めで、直立に立った形。シンプルで使い回しやすく、日々使える場面の多いカップです。
焼締め特有の質感をお楽しみください。