素材の味わいがたっぷりの牛本革を使いながらも、革を漉くことで重量も見た目も軽い厚みにして、ざくざくっと入れられる形と大きさに。かっちりしすぎず、ハードすぎず、素材の経年変化をダイレクトに楽しめるシンプルレザートートを作りました。
一番の特長は、レザーの素材です。タンニン鞣しの牛本革を使っています。皮革は食肉の副産物として作られますが、牛革の場合、原皮はほとんど輸入と言われていますが、こちらは原皮も日本の牛で、鞣しは国内でも有数の産地である姫路です。
今はオイルドレザーも人気で、加工されたレザーも多いですが、この革は、鞣した後の加工は最小限で、革本来のやや荒めのワイルドな雰囲気。あまり見かけない風合いです。もともとは分厚く重い、ハードな印象の革でしたが、それを漉く(薄くする)ことで、重量も見た目も軽くなり、印象が和らぎました。
少し乾いた質感も、あまり見ない印象。鞣した革の状態に近い、0から育てるという言葉がぴったりの革です。経年変化をたっぷり楽しんでいただけたらと思います。使い込むうち、艶が出てきます。もちろん、オイル等でお手入れしていただいても表情は変わってきますので、いろいろお試しいただきたいです。
カチッとした形でなく、ざっくりものを放り込める、普段使いの気軽な使い勝手。カジュアルだけど大人っぽく、重くなく、レザーの素材感がたっぷりありつつも、ハードすぎないバッグです。
サイズは2サイズ。こちらは小さなSサイズで、女性のお出かけに使い勝手の良い大きさです。持ち手は長めに作っていて、肩掛けもできます。大きなLサイズは、ざくざくとものを放り込んで使えます。A4サイズも縦横どちらでも入りますし、持ったバランス的にも、性別を問わずお使いいただける大きさです。
革はミニマムレザーケースと同じです。こちらのトートバッグも、nasturtiumの大澤さんに製作いただいています。