yohakuの渾身の新作。これまでは、主にインナーで活躍する5本針シリーズのレディースフリーサイズと、スウェットシリーズのみでしたが、これらに加わる定番となりそうなカットソーができました。
1枚でも着られて、インナーとしても着回せる形と生地。サイズは3サイズ展開のユニセックスで、レディース、メンズ共にあります。キナリとチャコール杢の2色。型は、ロングスリーブ、ショートスリーブ、タンクトップの3種類。「筒の服 TUTUシリーズ」です。
このTUTUシリーズの特徴は、
・生地を開反(開く)しないこと。一般的には、カットソー生地は筒状で編み上がり、それをカットして平たい布にして裁断縫製をしますが、これは編み上がった生地そのままを、筒状のまま作っています。通常脇下にある縫製がなく、名前の通り筒状の胴体です。縫製箇所や糸の当たりやごろつきもなく、着心地も抜群です。
・旧式の吊り編み機の生地を使っています。現代式の高速のシンカー編機よりも生産スピードはかなり落ちますが、形が崩れにくく、生地の風合いも良くなります。
・製品にしてから水洗いをすることで、ふっくらとした仕上がりで肌触り、着心地の良さに。
これまで、カットソーをたくさん作りながら考え続けた、yohakuの最高のカットソー。生地作りのときに糸にストレスをかけず、素材の良さをそのまま活かし切った生地。生地を触った瞬間に伝わるふわっとした肌触り。軽やかで素材そのものに包まれているのようなあたたかみがあります。
工場は、谷繊維さん。吊り編み機でオリジナルの生地を編み、特殊なミシンを使い縫製している、Tシャツとスウェットに特化した工場。生地編み、裁断、縫製まで、生地本来の風合い(柔らかさしなやかさ)を残す昔ながらの方法を続けています。丸胴(筒の状態の生地)の生地を開かずに、筒状のまま服に仕上げているため、胴体部分に縫製がなく、筒状の生地に包まれている感じです。
この筒の服に使用している糸は「ラフィー糸」と呼ばれる世界に先駆けてリサイクルやヴィンテージという概念を付与された糸として、1990年代に誕生した糸。
落綿と呼ばれる糸を製造する工程で削り落とされる綿を再利用しています。落綿には短い繊維が多く含まれており、糸には自然とムラが出来ます。
この素材の良さをそのまま実感するために、余計なデザインは入れず、シンプルな形にされています。密度のある編み方なので、キナリでもほとんど透け感がなく、1枚でも着やすいです。