長野の木曽地方で作られるこの曲げわっぱは、他の地方とは違い、仕上げは拭き漆。
長野では、曲げ物だけでなく古くから漆器生産が盛んでした。
漆を塗らず、白木のままですと、色がついたり、水に弱かったり、普段使いにはなかなか気を遣ってしまうもの。
本製品は拭き漆仕上げのため、ウレタン塗装やコーティングをすることなく、木の素材と天然素材のみで、扱いは楽になり、水にも強くお使いいただけます。
硬いブラシでごしごし洗うことや、長時間の浸け置き洗い、食洗機、電子レンジさえ避けていただけましたら、細かい点は気にせずにお使いいただけます。
漆は、使ううちに、だんだんと色が綺麗に薄く、だんだんと透けてくるように変化します。
これは漆が削れたり摩耗しているわけではなく、漆本来の習性として、色が透明に抜けてくるために起きる変化です。
その変化も美しいです。
珍しいサイズの、小さな曲げわっぱ。
サイズは、タンブラー・カップ・そば猪口としてお使いいただけるものです。
温かい飲み物もお召し上がりいただけますが、熱と漆の香りが混ざる可能性がありますので、気になる方もいらっしゃると思います。(漆が溶け出ているわけではなく、特に使い始めのころは熱や湯気とともに香りが立ちます。だんだんと使ううちに抜けてきます。人体に問題があるわけではございません。)