の使用例を紹介します。
京都の西陣にある焼き菓子店のミュルミュール
姉妹お二人で営まれている、週2日のみのお店。店内の半分は厨房で席数は少なめ、お菓子のテイクアウトと予約制のカフェがあります。タルトタタンが看板商品の人気店で、2021年秋のオープン以来、2年半ほど使ってくださっています。
京都らしい細い路地に面した開口部は、木製枠のガラス引き戸と窓。光がよく入り、引き戸と窓それぞれにサイズを合わせて、カディの端切れパッチワークを2枚作りました。
パッチワーク布のサイズは、
引き戸用:幅185cm×高さ130cm
窓用:幅175cm×高さ90cm
引き戸用にはカーテンクリップを付け、天井に付けたJ字型のフックにクリップを掛けて使用。4ヶ所のクリップを付けて、J字フックは等間隔に配置し、掛け方を変えることで、3段階に調整できます。
close時や西日が強く差し込むときには4つに掛けて一枚全部。
open時、お客さんの出入りができるように引き戸1枚分のスペースをあけるときには、半分に。
季節や時間帯によって、光を取り込みたいときにはそのまた半分に。
カーテンレールのないすっきりした見た目ながら調整もできる、スマートな使い方でした。古い家屋のため天井がそこまで高くなく、手を伸ばしてさっと掛け替えられるので、小まめに変えて使われているそう。
このパッチワーク布は裏側はあえて端切れの裁断面はそのまま切りっぱなしにして、生地の表情を楽しんでもらえる仕様にしています。この折り畳み方式だと、畳み具体によって表と裏の出方が異なるので、この特徴も活きていて嬉しいです。
窓用は、窓の上の壁面に付けたフック3箇所に、同じクリップを付けて掛けています。こちらもフックは等間隔に配置してあり、調整が可能です。
シンプルな大判布を、そのものの佇まいのままに上手に使ってくださっていました。使用の環境や目的によって、それにぴったりの使い方が作れると楽しいですね。大判布を掛けて使う方法としては、色々な場面に適応できそうですので、参考にしてみてくださいませ。
ミュルミュール、予約制ですぐに埋まってしまうのでカフェ営業はまだ行けていませんが、テイクアウトではほとんどの種類をいただいてます。どれもすごく美味しいけれど、個人的にはガレットが特に大好きです。手土産にもおすすめです。
店内では、アイアンラックもお使いいただいています。