染める前の生地を、折り畳んだりする仕込みを行なって、何度も何度も藍甕の染め液に浸けて乾かして、色を染め重ねてゆきます。
こうすることによって、藍色が浸けた回数分だけ染まり重なる部分と、色が入らない部分が生まれ、それが柄になります。
これを、藍染めの絞り(しぼり)柄と言います。
この藍染めとは、インディゴ染料ではなく、蓼藍の葉を発酵させたすくもに、水や小麦の麸などを入れた、完全な天然の染料。
職人さんは、その状態を見るために、目で見て、鼻で香りを嗅いで、手で触ってだけでなく、舌で舐めて確認をすることもあるそうです。
なんだか、本気度をひしひしと感じるものづくりです。
ということで、普通の化学染料や化学建てと言われる藍染めとは、かかる手間も、色の出方も別物です。
こんなに真面目に染めているものは、一般的な雑貨にはなかなかないのですが。
蛍柄は、生地を綺麗に折り畳み、針を通す仕込みを行って、柄を出します。
針を通した部分が染まらずに白く抜かれ、藍が重ねられた濃紺の部分にその白が映えます。
まるで蛍が闇の中を飛び交うよう。
伝統的な絞り柄らしく、本当に綺麗な柄です。
しかも、この蛍柄と、縁糸のブラウンがとても美しい組み合わせなんです。
まだ今年の春夏では限定数量のテスト販売しかしていませんでしたが、イベントに遊びにきて下さった目利きのバイヤーさんたちがそれぞれ個人買いをしてくださり、すぐに完売となりました。
本藍染めは、発酵が必要なため、冬の間は甕への暖房設備がないと染めができないのです。
工房を移されたばかりの染め職人坂由香里さんは、今年はその準備ができていないため、2013年の染めは最後。
今回入荷分は、来春までの在庫となります。
蛍柄は特に人気ですので、なくなる前に是非。
商品ページは こちら です。
半年以上後の次回入荷まで残っているか、もしくは我慢ができるか、
在庫の様子を見ながらですが、自分用にも欲しいなぁ。
本藍染めのハンカチ、しかもハンカチはオーガニックリネンと、本気×本気な製品です。
数量限定で卸の予定は基本的にはないため、価格はかなり抑えておりますので、この機会に是非本藍染めデビューをご検討くださいませ。
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