みんなのどうぐ
使い手が、いま本当に使いたいものを考える
参加型製品企画プロジェクト「みんなのどうぐ」
「いまの暮らし」と「ものづくり」をひもとくと、「いま本当に使いたいもの」が見えてくる。作りたいのは、いまの暮らしに合った、みんなが使える道具です。
作り手や売り手が考えるのではなく、使い手が考えるもの。流通や販売の都合を考えずに、純粋な道具としてのもの。売るためでも、飾るためでもなく、日々使うためのもの。こうしたものを「民具」と定義し、PINTでは「現代の民具をつくる」をテーマにしています。
この「現代の民具」を作るための方法が、この「みんなのどうぐ」です。
例えば「毎日使える拭き漆の器」など、大枠の作るテーマを元に募集します。この時点では、素材と作り手、製法は決まっていますが、細かな仕様などは決まっていません。
参加いただく皆さまには、このテーマの製品を作る企画メンバーになっていただきます。募集人数は最大10名までで、短期間(3ヶ月から半年ほど、合計3〜5回ほど集まって、一つの製品を企画し完成させるプロジェクトチーム。製作は、PINTで普段依頼をしている作り手です。
欲しいものを作ったり、使いたいもののアイディアを持ち寄るだけですと、アイディア募集と同じ形になってしまいます。それはオーダーメイドや、webで広く意見を募集する方が適しています。「みんなのどうぐ」では素材と製法をはじめにかなりみっちり勉強し、その長所も短所も制限も知るところからスタート。
その後、参加者それぞれの、日々の暮らしのシーンや道具使いを共有します。それを踏まえ、テーマの製品仕様を考えます。テーマは毎回異なりますが、基本的には、良い天然素材と伝統的な製法を用いて、今の暮らしの中でいかに日常的に使えるか、登場回数が多く、長く使えるかを重視しています。
製品は、完成後、継続的に販売されます。オーダーメイドのものを作るのではなく、PINTの定番品として販売いたします。
使い手目線のものを生み出すことで、暮らしの中で使われ、作り続けられる循環を目指します。
PINTが理想と考える、新しいものづくりのかたちです。
#00 毎日使える拭き漆の器 拭き漆|茶
#01 朝食の時間を愉しむ木のプレート 栃|24cm
#02 たがる包丁