柿渋染め リネンクロス 36×100cm

旧式のシャトル織機で織ったPINT定番のリネンキッチンクロス生地を、柿渋で染めました。シャトル織機の狭幅着尺38cm幅の生地を1m、それぞれ生地染めしています。

染めは、草木染めを本業とされるanemoiの谷口さん。精錬の工程も丁寧に多く重ねられ、作る手が綺麗で、澄んだ美しい色を出す染色家です。がっつりした色味の染めも大好きなのですが、谷口さんの染めは澄んでいて、でもしっかり色の質感があります。
　
柿渋染めは普段されていないのに、染めてくださいました。この半年ほどで、生地や染めの種類と回数を変えたり、染め重ねてみたり、試作を進めていました。同じ柿渋染めでも、一般的に多く見られるがっつりとした色味と硬さを抑えて、染められています。この生地の特徴である、薄く軽いけれどコシと強度のある質感を残しつつ、柿渋染めで強度を増したような良いバランスに仕上がっています。

艶感のあるリネン素材で、糸量をかなりたっぷり使った高密度の生地に、細やかに染め上げた柿渋染め。糸・生地組織・染めのそれぞれのバランスと組み合わせで、独特な良い仕上がりになりました。そのため加工したり形にはせず、染めた生地そのままです。自由にお使いいただけたら嬉しいです。
　
細長いテーブルに掛けたり、テーブルランナーのように大きなテーブルや台に合わせたり。サイズオーダーで複数枚つなげて暖簾として使われる方も。

柿渋染めのため、撥水性もあります。キッチンクロスやタオルのように使うには染めなしの方が適しています。敷いたり、掛けたりと、柿渋染の風合いをお楽しみくださいませ。

クロスのように最初は特に少し硬さがあり、柔らかい布と違い多少の凹凸はあります。


＜生地＞
シャトルリネン25HD キッチンクロス
の生地を使っています。
キッチンクロス用に作られたリネン100％の生地で、PINTの一番最初の製品でもあります。旧式の織機で糸量たっぷり超高密度に織られた、他にない特別な風合い。
糸密度がかなり高く張りがあって、使って洗うと柔らかいけれどコシがある不思議な質感の生地です。他のバッグで使っている「リネン帆布生地」よりも薄いですが、その分薄くて軽い生地感。柿渋染めで硬く張りが出ているので、軽くても強度があります。

生地加工を全くしていない生機ということもあってか、天然染めとの相性がとても良い生地です。

＜柿渋染め＞
柿渋染めは、渋柿を砕いて絞った汁を寝かせて発酵させたものを染色液として染める、草木染めの一種。柿渋は、昔から、染料だけではなく塗料や接着剤として紙や布、木材の防水剤・防腐剤として使われてきました。柿渋染めはとても不思議で、染色だけではなく、繊維をコーティングして布を硬くして強度を増してくれます。

生地がリネンで、糸クオリティもとても高いため、コットンなどに比べ色が沈まず、艶も出て綺麗な色に染まり上がりました。超高密度で糸をたくさん使っていることもあって、厚くない生地ですが、強度と張りは十分。気兼ねなく、どんどん使って、レザーやデニムのように経年変化を楽しんでください。
　

【素材】　
リネン100%
柿渋染め

【サイズ】　
36×100cm

＊100cmの長さ方向には、サイズオーダーによる製作が可能です。36cmは生地幅をそのまま使っているため、固定になります。サイズオーダーをご希望の場合は、お知らせください。

【取り扱い上の注意】
・柿渋染めは蛍光増白剤や漂白剤の入った洗剤で洗濯すると、風合いが変わったり、漂白される恐れがあります。水洗いや中性洗剤を使って洗濯してください。単独でのお洗濯をお勧めします。
・縮みや、取れない皺の原因となりますので、乾燥機はお避けください。

＊よくあるご質問・補足コメント＊

・製作ロットにより色が変わる可能性が高いため、写真の色味は現品限りとなります。