手織りカシミヤマフラー 墨染め×胡桃染め 切り房
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カシミヤ糸を草木染めし、手織りで織り上げたマフラー。染めも織りも谷口亜紀子さん。コレクションブランドにも採用されている手織りカシミヤマフラーを、糸染めを草木染めでお願いし、柄もPINT別注としてオリジナル仕様で製作くださいました。
モンゴルのカシミヤ糸を使っています。カシミヤの中でも、柔らかくふんわりした質感の糸を選んでいます。
この糸を草木染めしています。ベージュ系色は胡桃染め、グレー系色は墨染めです。谷口さんは元々の専門は草木染め。anemoiという屋号で製作活動をされています。PINTでも四角布や、生地が廃番になり現在は製作していないリネンの草木染めストールの染めを依頼してきました。精錬の工程も丁寧に多く重ねられ、美しい色を出す染色家。綺麗に澄んでいながら、でもしっかり色の質量があるという感じで、天然の染料の色を引き出す魅力的な染めをされます。一般的な染料の方が流通販売を考えた際には安定度が高いですが、谷口さんの草木染めの色の魅力も合わせたかったので草木染めで製作を依頼しました。色も綺麗に出て定着もしっかり安定し、この糸を使って織っていただけることになりました。草木染めは綿、麻、絹などの薄手の織り生地のイメージが強いですが、カシミヤの草木染めも美しいです。硬さはなく、草木染めと言われなければ分からないような色と質感、綺麗に整った印象の仕上がりになっています。
この糸を手織り機で織っています。機械織りよりも、製織時の糸への負担も小さいため、ふっくらした質感。柔らかく軽いですが、糸量と織密度は少ないわけではないので、ふんわりしつつコシがあって、美しい綺麗なドレープが出ます。2年前に同じ手織りカシミヤマフラーを織っていただき着用していますが、肌触りもちくちくはなく、着用時のストレスはありません。
柄は、ベージュとグレーの糸を組み合わせた織り柄です。
カシミヤ100%、草木染め、手織り。
PINTらしい素材使いや製法という意味で、これ以上ないというカシミヤマフラーができました。
谷口さんは、糸染めから織りまでの各工程を手掛けられ、素材も製作の質も高く、前向きに一緒にオリジナル製作に取り組んでくださる作り手。とても頼りになり、スピードとパワーいっぱいに進めてくださり、良い挑戦ができます。試作を重ね、いろいろな素材や染めのことを教わりながら、一緒に取り組ませてもらっています。
染め以外の工程も、手仕事の全てが丁寧でとても綺麗。谷口さんの手によるものを、是非体感してもらいたいと思っています。これまでは草木染めの染め工程の依頼のみでしたが、他の工程も合わせて一緒に製作を進められる形になり、谷口さんのものづくりの魅力が今まで以上に発揮されそうでわくわくしています。
このマフラーはその最初の作品になります。今後も少しずつ試みと製作を進めてゆきますので、楽しみにご覧いただけたら嬉しいです。
▼写真
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柄・房の仕様が異なりますが、サイズ、糸、染めは同じです。着用感、サイズの参考にご覧ください。
【素材】
カシミヤ100%
【染め】
胡桃染め・墨染め
【サイズ】
36 × 190cm
*多少伸縮し前後しますので、おおよそのサイズです
【洗濯】
ドライクリーニング推奨
手洗いの場合は、カシミヤに適応する洗剤で洗ってください。
【取扱いの注意】
基本的には、一般的なウールやカシミヤのマフラーと同様で特別な注意事項はありません。
墨染めは顔料染めになるため、摩擦によって色移りする可能性があります。ただし、こちらの作品の染色は淡い色で、カシミヤニットで布帛生地のよりも強い擦れが生じる可能性は低いと思われ、通常に着用する限りはほとんど心配は要りません。白い服と合わせて、雨などで濡れた状態で擦れる場合などは色移りの可能性が多少高まりますので、その際はご注意ください。