濾過布墨染めトートバッグ B

濾過布（ろかふ）は、濾過するための布。用途によって様々な仕様がありますが、この生地は産業用の最も厚みのある生地です。HOMEPICNICSTORE HOUSEの藤田さんと一緒に帆布専門の織工場を訪ね、仕入れてきた生地。

イメージとしては、厚みも硬さもある帆布生地。一般的な帆布は平織組織ですが、この生地は綾織組織です。コットン100%です。太い糸を高密度で織るので、平面的な印象が強まりますが、高密度の綾織ならではの表情が魅力です。

シンプルなトートバッグを作ってから、墨染めで製品染めしています。染めもHOMEPICNICSTORE HOUSE。かなりの厚地生地で生地量も多いため、染料となる墨も相当な量になる上、厚み硬さのある製品染めという、作業的にもかなり大変な染め工程になったと思います。

製品染め特有のムラ感を良い塩梅で出しつつ、生地の綾織の畝との掛け合わせが美しく仕上がりました。

マチは薄めですが、厚みと硬さ、張りもある生地ですので、マチを広げたりバランスが取れていれば自立します。経年変化は、他の形で試用を重ねたところ、染め部分にはアタリ等が出ることはなく、生地が少しこなれてくるという感じです。ハードに長く使って、育てていただきたいバッグです。

試作的にAとBの1点ずつを製作しました。

濾過布墨染めトートバッグ
A　
口幅43 × 高さ37cm × 底マチ11.5cm（持ち手の長さ：幅3cm×長さ49cm）
B　本ページの商品
口幅48 × 高さ32cm × 底マチ14cm（持ち手の長さ：幅3cm×長さ49cm）


墨染めは、夏の白シャツやTシャツにも合って、冬のコートやウール素材にも合わせられて、年中使いやすいと思います。モノトーンはもちろん、ブラウンやカーキのコートやパンツと合わせても良さそうです。

かなりハードで迫力のある生地ですので、どんなに使い込んでもくたびれた感じにはならなさそうです。現時点でもビンテージ感を感じるほどな迫力がありますが、使い込むともっと魅力は増すと思います。どこまで育つかが楽しみなバッグです。


▼写真
9枚目　反対面（他写真は全てもう一方の面）　


【素材】
コットン100%　綾織
墨染め（製品染め）

【サイズ】
口幅48 × 高さ32cm × 底マチ14cm（持ち手の長さ：幅3cm×長さ49cm）

【仕様】
内ポケット　×1

【取扱・お手入れ】
蛍光増白剤や漂白剤の入った洗剤で洗濯すると、風合いが変わったり、漂白される恐れがあります。水洗いや中性洗剤の洗濯をお勧めします。

＊よくあるご質問・補足コメント＊

・同生地の色や型のバリエーションは、紹介文冒頭上の 「# 生地名」 よりご覧いただけます。