【再入荷】ろくろ挽きの欅の丼椀|黒拭き漆
在庫数: 14
欅の木からお椀を削り出す長野の木地師と、拭き漆(擦り漆)と呼ばれる技法で木の器に漆を擦り込む山中の漆の塗師。
木の素材感と、黒漆の艶が活きる、美しいフォルムと使いやすさを求めて生まれた椀。
和洋食器が一緒に並ぶ今の食卓にそのまま馴染む拭き漆の丼椀を考えました。
2人の職人と、試行錯誤を重ねてたどり着いた形と塗りのお椀です。
製作は、プレート皿やボウルの製作も依頼しているカネキン小椋製盆所。素材は欅を使用しています。日本で長く愛されている木で、木目が美しく、木地として高さのある椀に適している木です。
お椀の形の特長の1つ目は、内側に向かって閉じる低めの高台。高さのあるダイニングテーブルにのせてもすっきりと馴染み、他の洋食器やプレート皿とも一緒に並べられます。
昔は卓袱台(ちゃぶだい)のような低い食卓でしたが、今はダイニングテーブルの方も多く、高台が高いと見た目も存在感も大きくなりがちです。汁椀として指がかかり器を持ち上げやすいよう、高台はつけつつも、なるべく最小限になるように考えました。
お椀の形の特長の2つ目は、丼椀としての使いやすさ。丼ものから、うどんやラーメンなどの汁物の麺類まで、たっぷり入るような形に。
丼椀らしく、少し溜めがある形にしました。
丼ものや麺類以外にも、具沢山のお味噌汁やスープ、サラダ、煮物など、幅広くお使いいただけます。
丼椀は、汁椀よりもやや厚めの作りになっています。
木の漆器は断熱性があるため、熱い汁物を入れても、器が熱を和らげ、熱すぎず手でも持てます。加えて、深さもある形なので、熱々の状態で食べたい料理にもおすすめです。
軽さも木の特長の一つ。特に、このような大きめの器では、その軽さは陶磁器と比べると驚くほどで、高齢の方にも人気のポイント。陶器に比べ割れにくいので、お子様から高齢の方まで、ご家族皆様でお使いいただけるかと思います。
丼椀に、小さく盛り付けるのも綺麗に見えます。これも、器自体が軽くて、実際使うときも、見た目にも大げさにならないからこそ。「大は小を兼ねる」で、日々の登場回数の多い器です。
塗り仕上げは、拭き漆。漆を拭くように、何度も擦り込む技法です。鉄で反応させた黒漆を擦り重ねています。刷毛で塗る本塗りとはまた異なり、拭き漆らしく欅の木目がうっすらと柔らかく出て、透明感のある黒。
塗師の丁寧な仕事で、艶やかな肌触りです。漆を擦り込む間の工程で、木目をとめる細かな作業を丁寧に重ねているからこその仕上り。
漆塗りですので、水気などには強く、毎日気兼ねなくお使いいただけます。食洗機や、硬い金属などによる強い摩擦、浸け置き洗いさえお避けいただければ、デリケートな扱いは不要です。
漆器は使ってみると、軽さと断熱性など、非常に使い心地が良いことが感じられます。
口当たりも柔らかく、お椀には最適な素材。煮物やスープも冷めにくく、温かな料理を美味しくいただけます。
丼としても、鉢としても。様々な料理や食器が並ぶ今の食卓にすっと馴染む、和食器らしさが強すぎない丼椀です。
▼写真
14 手前:汁椀 奥:丼椀
15 左:汁椀 右:丼椀
16 左:汁椀 下:毎日使える拭き漆の器 右:丼椀
【素材】
欅 国産材
拭き漆仕上げ
【サイズ】φ15.4×8cm
【お手入れ】
・硬いブラシの使用は避けてください。漆が剥げてしまう可能性があります。
・長時間の水に浸け置きはお避けください。
・洗剤は問題なくご使用いただけます。硬くないブラシ洗いや、スポンジ洗いしていただいて大丈夫です。
・電子レンジや食器乾燥機、冷蔵庫のご使用はお避け下さい。
*よくあるご質問・補足コメント*
・同じ材と拭き漆仕上げで、「汁椀」「ボウル」があります。
・塗師の職人の意向により、塗直し修理は行っておりません。長期間の使用と共に、漆が薄くなった箇所に料理の塩分等が浸透している可能性があり、塗り直しを行ってもその後の品質の保証ができないことが理由です。