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ろくろ挽きの欅の汁椀|黒拭き漆

通常価格 ¥6,600 (税込)
通常価格 (税込)セール価格 ¥6,600 (税込)
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欅の木からお椀を削り出す長野の木地師と、拭き漆(擦り漆)と呼ばれる技法で木の器に漆を擦り込む山中の漆の塗師。

木の素材感と、黒漆の艶が活きる、美しいフォルムと使いやすさを求めて生まれた椀。和洋食器が一緒に並ぶ今の食卓にそのまま馴染む拭き漆の汁椀を考えました。
2人の職人と、試行錯誤を重ねてたどり着いた形と塗りのお椀です。

素材は欅を使用。日本で長く愛されている木で、木目が美しく、木地として高さのある椀に適している木です。

この汁椀の形の特長の1つ目は、内側に向かって閉じる低めの高台。高さのあるダイニングテーブルにのせてもすっきりと馴染み、他の洋食器やプレート皿とも一緒に並べられます。
昔は卓袱台(ちゃぶだい)のような低い食卓でしたが、今はダイニングテーブルの方も多く、高台が高いと見た目も存在感も大きくなりがちです。汁椀として指がかかり器を持ち上げやすいよう、高台はつけつつも、なるべく最小限になるように考えました。

お椀の形の特長の2つ目は、丸みがありながらも、すっきりした輪郭。そのため、汁椀の中でも、やや小ぶりで容量は少なめです。女性や、高齢の方でも、手にすっぽり馴染むようなイメージで作りました。

木の椀ができたら、最終の塗り仕上げは拭き漆。漆を拭くように、何度も擦り込む技法です。鉄で反応させた黒漆を擦り重ねています。刷毛で塗る本塗りとはまた異なり、拭き漆らしく欅の木目がうっすらと柔らかく出て、透明感のある黒。

塗師の丁寧な仕事で、艶やかな肌触りです。漆を擦り込む間の工程で、木目をとめる細かな作業を丁寧に重ねているからこその仕上り。

漆塗りですので、水気などには強く、毎日気兼ねなくお使いいただけます。食洗機や、硬い金属などによる強い摩擦、浸け置き洗いさえお避けいただければ、デリケートな扱いは不要です。

 

製作は、プレート皿やボウルの製作も依頼しているカネキン小椋製盆所。何度も職人の工房に足を運びながら、作って、使ってみて、長い時間をかけてできた汁椀。形に関しては、工房での製作の毎回、木を削っては確認し、また少し削って角度を調整するという作業を繰り返してたどり着きました。
拭き漆も、通常は単一で塗り重ねることが多い中、生漆、黒、朱など、漆の塗り重ねと順番による色の出方を試行錯誤し、決めました。

欅と漆。天然の素材だけで作られていて、安心して使えるのも嬉しいところ。サイズと形から、小鉢のように使う方も多く、用途の広さからギフトにも人気です。

木の椀は、その軽さと断熱性が特長です。熱い汁物を入れても、木の素材が熱を和らげてくれます。汁椀は、その意味で最も木の良さが生かされていて、お箸とセットで使い、手に持って、口を直接付けて食べるという日本独特の食生活を支えてきた食器です。

今の日本の食卓に向けて作った、日常使いの汁椀。

いろいろな食器と一緒に、毎日使ってもらえたら嬉しいです。

▼写真
6 手前:汁椀 奥:丼椀
7 左:汁椀 右:丼椀
8 左:汁椀 下:毎日使える拭き漆の器 右:丼椀

【素材】
欅 国産材
拭き漆仕上げ


【サイズ】φ11×6cm

【お手入れ】
・硬いブラシの使用は避けてください。漆が剥げてしまう可能性があります。
・長時間の水に浸け置きはお避けください。
・洗剤は問題なくご使用いただけます。硬くないブラシ洗いや、スポンジ洗いしていただいて大丈夫です。
・電子レンジや食器乾燥機、冷蔵庫のご使用はお避け下さい。

 

*よくあるご質問・補足コメント*

・同じ材と拭き漆仕上げで、「丼椀」「ボウル」があります。

・塗師の職人の意向により、塗直し修理は行っておりません。長期間の使用と共に、漆が薄くなった箇所に料理の塩分等が浸透している可能性があり、塗り直しを行ってもその後の品質の保証ができないことが理由です。