【25年1月下旬お届け】本藍染めリネンハンカチ 星空
在庫数: 3
- # 60番手薄手リネン生地
- # ネコポス配送3個まで
- # ハンカチ
- # 亜麻(リネン)
- # 四角布
- # 本藍染め
- # 麻
PINTのリネンハンカチを、本藍絞り染めで製品染めしています。
染めは、藍染めの本場の徳島で修行を積んだ坂由香里さん。
天然灰汁醗酵建て(てんねんあくはっこうだて)と呼ばれる、江戸時代から変わらない技法の藍染め。蓼藍を発酵させた蒅(すくも)と、小麦の麸などを用いて藍甕で染液を作ります。この染液を、日々、目と匂い、触感、ときには舐めて状態を確認し、かき混ぜて発酵を促して調整し続けます。
この染液には様々な有機物が混ざっているため、本藍染めならではの深い美しい色が出ると言われます。発酵が進む、気温の高い春から秋にかけて染めを行います。
この藍甕に、染める生地や製品を浸けて、揉んで、しっかり生地に馴染ませます。藍甕の染め液の中で色が入るわけではなく、空気に触れ、酸化することで色が入ってゆきます。化学染料のように一度で色がくっきり入る訳ではないので、これを1日に数回、1~2週間に渡って繰り返します。こうして、回数と時間をかけて染め重ねて色を定着させてゆきます。
生地をそのまま染液に浸けると無地になりますが、絞り(しぼり)という技法により、柄を入れています。絞りは、藍甕に浸けて染めを行なう前に、布を折り畳んだり結んだり、針を通したりして、布に前加工をしてから染液に浸けます。その布の前加工の形により、染料が入る部分、入らない部分に分かれ、それが絞り柄となります。型などがあるわけではないので、はっきりした色の境はなく、全てグラデーションになります。白から濃紺まで、様々な藍色が重なり入る色は、本当に美しいです。
この柄は、絞り柄ではなく、蝋纈染めという技法です。固いハケにロウを付け、布に飛ばし付けて染めます。ロウが付いた部分だけ、色が入らずに、柄になります。柄の星の部分が、ロウが付いていた部分です。
製法上、柄は一点一点異なります。同じものはできず、柄の大きさや配置は異なります。柄は一点ものとご了承の上、ご検討くださいませ。
染めるハンカチは、
リネンハンカチ ホワイト×ブラック
を使っています。細番手の糸に藍色がしっかり入って、リネン独特生地の艶もあり、毎回の染め上がりの納品のときには色の綺麗さと表情の豊かさに見入ってしまいます。
本藍染めは、ただの藍色ではなく、赤や緑など、様々な色が混ざってこの色になると言われています。実際に日光の中で見たり、揺らしたりすると、赤っぽく見えたり、黒っぽく見えたり、紫っぽく見えたりと、豊かな表情を持つ布です。草木染めも、乱反射を行なうために鮮やかな色を映すと言いますが、このあたりが、天然染めの魅力だと言えます。
生地と染め、とても良い相性で上手く掛け合わせることができました。藍染は色も濃いため、汚れも気にせずに使えるのも嬉しいところ。使い込むと、生地が柔らかくなりつつ、染めの色も合わせてこなれた感じになります。長く、たくさん使って、育てていただきたいです。
*ネームタグの種類と付け方は、こちらの写真の仕様に変更しています。
【素材】
リネン100%
本藍染め(天然灰汁醗酵建て)
【サイズ】
45×45cm
製品染めをしているため、縮みが生じており、多少の差があります
【外装】
なし
【取扱い・お手入れ】
最初の数回は、色移りを防ぐため、先に水通しをするか、通常の洗濯物とは分けて洗ってください。本藍染めの場合、いわゆるデニムほど大きな色落ちになることは少ないです。強い摩擦等により、色が移ることはありますが、ハンカチとしての使用範囲内であれば、問題なくお使いいただけます。色が移った場合でも、洗えば落ちることが多いです。
お洗濯には中性洗剤をお使いください。乾燥機、漂白剤、柔軟剤、蛍光増白剤などの使用は、変色や生地の風合いの大きな変化が生じる可能性が高いため、お避けください。脱水時の摩擦による色移りを防ぐため、洗濯機の場合は洗濯ネットの使用をお勧めします。
長時間の日光照射に弱く変色しやすいため、お洗濯後は陰干ししてください。また、蛍光灯でも退色する場合がありますので、長期間の保管の際は、光の当たらない場所での保管をお勧めします。
アイロンをかける場合は、高温設定でなく、中温以下の設定をお勧めします。高温設定時には、当て布をあててください。
*よくあるご質問・補足コメント*
・本藍染めはハンカチ・風呂敷に、それぞれ柄展開があります。「カートに入れる」ボタン下の#一覧より、関連商品をご覧いただけます。
・以前はオーガニックリネン生地を使用していましたが、糸原料の調達が困難になり、継続ができなくなりました。同じ番手、厚み、色で、オーガニックでない糸を使った生地を使用しています。