籐の弦つき急須 焼締め
在庫数: 2
籐の弦の急須。左利きの方でも、この形でしたらお使いいただけます。和洋を選ばず、今の食卓にすっと馴染みます。
急須本体は、焼締めと言われる、釉薬を使わずに焼き上げられる製法でつくられています。釉薬がかかったつるっとした質感ではなく、磁器のような硬さを持ちながら、きめ細やかな土の肌触り。叩くと、磁器に近い、金属のような音がします。やや赤みのある土を使っていて、表面肌に凹凸をつけています。
使いこむことにより、艶と色の深みが増してゆきます。茶渋がついても、味わい深くなるのが楽しいところ。育ててゆく感覚でお使いいただけます。
こちらの急須は、元々は陶土屋さんから始まり今は急須を中心に作る窯元、南景製陶園による製作。粘性の高い独特な土を用いた、軽く硬く焼き締めた急須作りが盛んな三重県四日市市の萬古焼(ばんこやき)です。
萬古焼は、その素材と製法から、焼き物の中で細かく分類すると「炻器(せっき)」に属します。陶器と磁器の間とお考え下さい。1200度から1300度という高い温度で焼かれ、磁器のように硬く、吸水性や気孔性がなくなります。一方、陶器との違いは、吸水性がないこと。
吸水性がないため、茶葉の香りが付きにくく、茶葉を変えてもお使い頂けます。普段使いには嬉しいところ。また、鉄分の多い土で釉薬もかけられていないため、その表面の細かな凹凸がお茶の渋みを程よく緩和し、まろやかで美味しく変化させます。
茶漉しは、共茶漉しという、急須本体と同じ陶製で細かな穴を空けた構造。一つ一つ、職人が手作業で穴を空けています。ステンレスの茶漉しは金気を感じることもありますが、共茶漉しで、茶葉そのものの味を愉しんでいただけます。半球体の形に、穴が細かく空けられているため、茶葉が詰まりにくくスムーズに注げます。
弦を掛けている箇所など、丁寧で細かな作り。弦は「藤(ラタン)」と「真鍮」の2種類があり、本体と弦は取外しができます。
窯出し後の最終工程では、1つずつ蓋と本体をはずし、擦り粉を使って両者をしっかりと「擦り合わせ」します。本体と蓋を合わせて、蓋がぴったりと合わさるように製作されています。
注口の先の形は、液垂れを減らせるように工夫されています。
【素材】
本体:土 炻器(せっき)
弦:籐(ラタン)
【サイズ】
最大幅14.0cm×直径9.4cm×高さ20.8cm
【容量】
400cc
大きめの湯のみ:約3〜4杯分
小さめの湯のみ:約5〜6杯分
【外装】
専用箱入り
【取扱い・お手入れ】
・直火にはかけないでください。
・食洗機で洗浄する場合、ご使用状況によっては破損の可能性があります。個別に手でお洗いいただくことをお勧めします。
・茶ガラは水やお湯でさっと流し、よく水を切って乾かしてください。時々、日光に当てて乾かしますと、より衛生的です。
・弦を掛けている細い部分には、直接力をかけないようご注意下さい。
【おしらせ】
納品時、本体と持ち手が別になっており、お客様に付けていただく仕様になっております。付けるときは硬いですが、留めの輪っかを左右とも上部まで上げて、弦の曲げ具合を調整しながらお付けくださいませ。
*よくあるご質問・補足コメント*
・弦の種類が、「籐(ラタン)」「真鍮」の2種類があります。
・注ぎ方について:急に大きく傾けますと、蓋周りからお湯がこぼれてしまうことがあります。緩やかな角度で注ぎ始め、ゆっくりと傾けていってください。
・洗う際、弦をつけっぱなしの方もいらっしゃいますし、外す方もいらっしゃいます。弦の取り外しはやや硬いですが、しなりのある素材で、強度はあります。弦は一箇所に負荷がかからないように、取り外しください。
・弦の破損や交換等による、弦のみの販売も承ります。商品ページのご用意はありませんが、お気軽にお問合せくださいませ。
・色、形違いや同シリーズの関連商品は、「カートに入れる」ボタン下の#一覧よりご覧いただけます。