鍛冶職人の包丁
在庫数: 3
「たがる包丁」を製作くださっている山形打刃物”島田刃物製作所”による、三徳包丁(文化包丁)が完成しました。
たがる包丁の製作コンセプトは、「登場回数の多い、2本目の包丁」でした。
1本目の包丁は、いわゆる「三徳包丁(文化包丁)」。これは既にお持ちの方がほとんどと考えられること、そして打ち刃物の包丁は使ったことがないという方が多いと考え、初めての打ち刃物の包丁は2本目の包丁としてお使いいただくのがベストではないかという出発点でした。
2015年末にたがる包丁が完成、発売開始してから予想を大きく超える人気をいただき、たくさんのお客様に使っていただいています。
切れ味はもちろん、槌目やオリジナルの木の柄も好評で、量産品の抜き刃物と、職人が一点一点打ち鍛造する打ち刃物の包丁の違いを使い手のみなさんにも実感していただけました。その中で、たがる包丁のシリーズとして文化包丁も欲しい、使いたいという声をたくさんいただきました。
その声を受け、試作を重ね、完成したのがこちらの文化包丁です。
たがる包丁が2本目とするならば、こちらは1本目の包丁。毎日の料理にお使いいただけます。
大人数の調理や、大きな野菜、お肉や魚を切るときにも、一般的な家庭料理でしたら、これ1本で十分に足りる万能な包丁です。
刃は、伝統的な打ち刃物の製法で、いわゆる和包丁です。
量産品の包丁は抜き刃物といいます。型で抜いた包丁作りで、コストが抑えられる大量生産方式です。一方、打ち刃物はいわゆる鍛冶屋の仕事で、一点一点鋼を打ち鍛え、成形する打刃物です。もともとは鍬などの農具の製作、包丁は日本刀を原型とする製法で、山形では650年もの歴史を持ちます。
合わせ刃(合わせ包丁)と呼ばれる仕様で、ステンレスで、刃となる鋼を挟むような構造です。ステンレスと鋼を鍛接(たんせつ)し、高温に熱して打ち叩き、鍛えます。常温の状態でも打ち叩き、鍛造を行い、削って刃作り。何度も確認して歪みを取り、研ぎを繰り返して完成します。素材は、日常使いしやすいようにステンレスを選び、切れ味を左右する刃の部分は青紙2号という良質の鋼です。
刃には槌目が残っていますが、これは打ち刃物ならでは。この槌目の凸凹で、切った食材が刃から離れやすいという面も。
打ち刃物には、和食の料理人が使う「片刃」のものが多いですが、この文化包丁は毎日使う包丁というコンセプトのため、「両刃」です。一般的な包丁と同じで、使い勝手も同様ですので、ご安心ください。両刃は左右対称に刃が付いていますので、右利き・左利きどちらでもお使いいただけます。
柄はオリジナルの木の柄。打ち刃物の包丁でも、柄は外注品を取り付けるケースが多いですが、こちらは島田さんが1点1点削り製作しています。和包丁は差し込む形状が多いですが、洋包丁のように木で挟み込んで真鍮で留めています。
打ち刃物の包丁は初めてという方にも選んでいただけるよう、伝統的な製法で作りながらも、今、毎日使い続ける包丁としてのバランスを考えました。
お手入れは、普通の包丁と大きく変わりありません。洗ったあとは水気を拭き取っていただければ、特別なお手入れは不要です。
サビが付いた場合は、市販の錆び取り剤などをご使用ください。中でも、消しゴムタイプの錆び取り剤は、使いやすく、刃を傷つける心配も少ないですので、おすすめです。
研ぎに関しては、お近くの研ぎサービスはもちろんですが、製作された島田刃物製作所にて研ぎ直しも可能です。お気軽にご相談ください。
工場の写真と製作動画をご紹介しています。是非ご覧ください。
http://blog.pint.mn/factory-shimadahamono
【素材】
刃:鋼(青紙2号)・ステンレス
柄:欅
合わせ包丁・両刃
木の柄は天然木の無垢材を使用しておりますので、木目、色の濃さなどは一点一点異なります。
【サイズ】
全長:31cm 刃渡り:18.3cm
重さ:約135g
【外装】
専用箱入り
【お手入れ方法】
・食洗機のご使用はお避け下さい。
・水洗いした後には、ふきんなどで水分を拭き取ってください。
・サビが付いた場合は、市販の錆び取り剤などをご使用ください。中でも、消しゴムタイプの錆び取り剤は、使いやすく、刃を傷つける心配も少ないですので、おすすめです。
*よくあるご質問・補足コメント*
・研ぎに関しては、お近くの研ぎサービスはもちろんですが、製作された島田刃物製作所にて研ぎ直しも可能です。お気軽にご相談ください。