牛革 漆塗コースター 朱×黒
牛革を丸くカットし、両面に漆塗りをしています。コースター、平皿などに。
革は、PINTオリジナルのレザー製品の新しい素材を試みているときに作ったもの。原皮と呼ばれる元の牛も国内(一般的な革のほとんどは海外の牛)、姫路でタンニン鞣しをした素材。鞣しも染めも、大阪の革屋さんを通じてかなり微調整を繰り返しながら作りました。他にない良い仕上がりになったのですが、あまりに硬すぎて縫製ができず、薄く漉くと風合いがかなり損なわれてしまって、素材段階でストップしてしまった革です。
この革に、京都の漆塗りの職人、壽花の後藤政弘さんが漆塗りをしています。レザーコースターは型で抜くことが多いですが、手で裁断しています。手ならではの線(形)が出ます。また、後藤さんがお持ちの、革細工の古道具の型で表面に絵柄を付けています。写真の丸のものです。
革に漆という組み合わせは馴染みが少ないかもしれませんが、古くから使われていた技法で、漆皮(しっぴ)といいます。実用性はそんなに高くないのかと思っていたのですが、実際に作り使ってみると、特にコースターとしては絶妙な柔らかさがあって、かなり気持ち良い使い心地でした。シャープな佇まいですが、カップを置くときの僅かな柔らかさが他の素材にはない感触。吸水性はありませんので、カップを置く台という使い方になります。表面は漆ですので、漆器とも言えます。小さなお菓子など、平皿としても使うことができます。
表も裏も漆塗りです。PINTの椀等で用いている拭き漆ではなく、刷毛で塗られています。価格は高くなりますが、塗膜の厚みもあり、堅牢度も高いです。後藤さんは和紙と漆塗りの組み合わせが多い作り手ですが、木地やこちらの革などの素材も手掛けられます。古道具や茶道具への造詣も深く、色使いも魅力の塗師。
油分、水分にも強く、長くお使いいただけます。通常の使用範囲内であればデリケートな扱いは不要ですが。折るような方向で強い力を加えないようにご注意ください。漆面に割れやヒビが入る可能性があります。
色をばらばらに1点ずつ製作し、店頭優先で販売して現在庫は2種類。1柄あたり1点限りになります。
▼写真
1・3 表面
2・4 裏面
【素材】
牛革・漆塗り
【サイズ】
直径10cm × 厚さ0.1cm 程度
【お手入れ】
・冷蔵庫、電子レンジ、食洗機のご使用はお避けください。
・硬いブラシの使用は避けてください。漆が剥げてしまう可能性があります。
・長時間の水に浸け置きはお避けください。
・食器用洗剤、柔らかいブラシやスポンジの使用は問題ありません。
・折るような方向で強い力を加えないようでください。
*よくあるご質問・補足コメント*
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