
先月、かぐれのワードローブ#01がキックオフしましたが、1ヶ月の期間をあけて第2回目の企画会議を行ないました。
かぐれのワードローブ#01 (前回のレポート)
2016/7 #01-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜
前回は、かぐれのコンセプトまで遡り、かぐれのオリジナル製品シリーズ「かぐれのワードローブ」のコンセプトと位置づけをメンバー皆で共有確認しました。その上で、かぐれのワードローブの最初のアイテムとなる今回の企画では何を作るかと考え、ワンピースに決定。かぐれオリジナルのショップコートとも合わせられて、1枚でも決まる、ワンピース。天然素材で、大人の女性がさらっと1枚着ても上品に着こなせるもの。こうした大きな空気感のようなイメージまでを固めました。
この1ヶ月間で、かぐれの皆さんには、具体的にワンピースを作るにあたってのイメージを膨らませてきていただきました。普段気に入ってきている服、かぐれで取扱のある服、雑誌や写真、形イメージを描くなど、方法は様々。enricaの町田さんは、前回の会議の結果を受けて、生地をご用意していただきました。
今回は、これらのイメージソースとたくさんの生地サンプルを元に、実際の洋服の仕様を考えます。
かぐれのワードローブ#01 (前回のレポート)
2016/7 #01-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜
前回は、かぐれのコンセプトまで遡り、かぐれのオリジナル製品シリーズ「かぐれのワードローブ」のコンセプトと位置づけをメンバー皆で共有確認しました。その上で、かぐれのワードローブの最初のアイテムとなる今回の企画では何を作るかと考え、ワンピースに決定。かぐれオリジナルのショップコートとも合わせられて、1枚でも決まる、ワンピース。天然素材で、大人の女性がさらっと1枚着ても上品に着こなせるもの。こうした大きな空気感のようなイメージまでを固めました。
この1ヶ月間で、かぐれの皆さんには、具体的にワンピースを作るにあたってのイメージを膨らませてきていただきました。普段気に入ってきている服、かぐれで取扱のある服、雑誌や写真、形イメージを描くなど、方法は様々。enricaの町田さんは、前回の会議の結果を受けて、生地をご用意していただきました。
今回は、これらのイメージソースとたくさんの生地サンプルを元に、実際の洋服の仕様を考えます。


茂呂さん(丸の内店)が用意して下さったのがこちらのボード。写真、イラストで、雑誌の1ページのよう。来店されるお客様とのやり取りをイメージしながら、ショップコートとのコーディネート、シルエットライン、どうやってご紹介したいか、イメージを膨らませてきていただきました。イラストとデザインの力は強いです。8名いる会議ですが、この1枚のボードで、ぐっと空気の密度が高まりました。

奥田さん(表参道店)と矢澤さん(ミッドタウン店)は、普段着用されている服をお持ちくださいました。実際に着ていて優れている、もしくは気になるポイント、生地と形の相性など。形あるものを作る際に、言葉だけで共有出来るイメージは限定されてしまうので、こうした実際のものがあると、より具体的な深い仕様まで話し合えます。持ってきてくださった洋服もさすが、お洒落です。

そしてenrica町田さんからは、たくさんの生地サンプル。素材の違い、糸の太さ、織り密度、加工種類が様々な生地を揃え、エレガントな感じからカジュアル感のある素材まで選り分けてご用意くださいました。以前の仕事で、町田さんに生地調達にも同行させていただきましたが、何百〜何千という生地の中から、企画イメージに合う生地、実際に縫製し洋服として作られるまでをイメージして選別するのは大変な仕事です。
染め色は後の段階として、生地サンプルを触って、他のイメージソースと照らし合わせながら想像を膨らませます。
染め色は後の段階として、生地サンプルを触って、他のイメージソースと照らし合わせながら想像を膨らませます。

集まった材料を見て、触りながら、キーワードやイメージが浮かんできます。
断片的なキーワードを並べると一つの形には絞れなく膨れ上がるばかりですが、今回立ち戻るコンセプト、テーマとしては、
●かぐれがオリジナル品として作るべきものを作る
●どういうものを自分たちが考え作るのか?それをどうお客様に伝えたいのか?
ということ。根っこの部分から、もう少し服に寄って、
●1枚でも上品に着こなせる
●ショップコートを始め、丈の長めのコートとも合わせて着られる
何度も立ち返りながら少しずつ絞ってまとめてゆきました。
断片的なキーワードを並べると一つの形には絞れなく膨れ上がるばかりですが、今回立ち戻るコンセプト、テーマとしては、
●かぐれがオリジナル品として作るべきものを作る
●どういうものを自分たちが考え作るのか?それをどうお客様に伝えたいのか?
ということ。根っこの部分から、もう少し服に寄って、
●1枚でも上品に着こなせる
●ショップコートを始め、丈の長めのコートとも合わせて着られる
何度も立ち返りながら少しずつ絞ってまとめてゆきました。

このコンセプトを洋服にどう落とし込むか?ここが一番の壁ですが、enrica町田さんのアドバイスと進行で力強く進みます。
「1枚でお洒落に見えるには何が必要なのか?」
「女性らしさ、女っぽさはどのようにして作るのか?」
抜け感、メリハリの付け方など、感覚的な領域にはなりますが、具体例とともにわかりやすく伝えてくださいました。どのようにしてイメージを洋服のデザインと形にしているのか、デザイナーの頭の中を広げて見せてもらっているよう。
プロフェッショナルの知見をこんなに共有して一緒に進められるのが、改めてこの企画の醍醐味。町田さん、本当にありがとうございます。
中でも個人的に一番ぐっときた言葉が、
「シンプルな形でちゃんと見えるには、ちゃんと作らなければならない」
私は普段、洋服ではなく器などを職人と一緒に考え作っていますが、それとも通じることでした。ものとしてシンプルな形だからといって、作るのは簡単ということではないのですね。シンプルだからこそ、ごまかしがきかない、突き詰める深さが深いという感じです。また、形をコピーするのは簡単かもしれませんが、素材などは完全に同じではないわけで、やはり使う素材から出発して考え、作り手の中から出てきたものとは全然違う佇まいのものになります。
パターンやデザインは町田さんの力を借りながらも、もちろん、かぐれオリジナルとして「ちゃんと作る」ことを突き詰める覚悟は全員にあり、心は一つです。
こんな風に洋服デザインの考え方を見せていただきながら、生地選び、丈の長さ、シルエット、細かな仕様を皆で考えました。バランスも考えつつも、中途半端な着地点にならないように。
例えば同じギャザーを同じボリュームで入れるにしても、生地や、襟の空き具合などで、与える印象は異なります。一つ一つのディティールを継ぎ接ぎすれば完成するのではなく、全体とのバランスと調和で成り立つもの。だからこそ限りないパターンとデザインがあり、ぐっとくるものとそうでないものがあるのですね。
実際にものづくりの企画会議をしながら学べるという贅沢な時間。毎回ながら、今回も学び多い回でした。
「1枚でお洒落に見えるには何が必要なのか?」
「女性らしさ、女っぽさはどのようにして作るのか?」
抜け感、メリハリの付け方など、感覚的な領域にはなりますが、具体例とともにわかりやすく伝えてくださいました。どのようにしてイメージを洋服のデザインと形にしているのか、デザイナーの頭の中を広げて見せてもらっているよう。
プロフェッショナルの知見をこんなに共有して一緒に進められるのが、改めてこの企画の醍醐味。町田さん、本当にありがとうございます。
中でも個人的に一番ぐっときた言葉が、
「シンプルな形でちゃんと見えるには、ちゃんと作らなければならない」
私は普段、洋服ではなく器などを職人と一緒に考え作っていますが、それとも通じることでした。ものとしてシンプルな形だからといって、作るのは簡単ということではないのですね。シンプルだからこそ、ごまかしがきかない、突き詰める深さが深いという感じです。また、形をコピーするのは簡単かもしれませんが、素材などは完全に同じではないわけで、やはり使う素材から出発して考え、作り手の中から出てきたものとは全然違う佇まいのものになります。
パターンやデザインは町田さんの力を借りながらも、もちろん、かぐれオリジナルとして「ちゃんと作る」ことを突き詰める覚悟は全員にあり、心は一つです。
こんな風に洋服デザインの考え方を見せていただきながら、生地選び、丈の長さ、シルエット、細かな仕様を皆で考えました。バランスも考えつつも、中途半端な着地点にならないように。
例えば同じギャザーを同じボリュームで入れるにしても、生地や、襟の空き具合などで、与える印象は異なります。一つ一つのディティールを継ぎ接ぎすれば完成するのではなく、全体とのバランスと調和で成り立つもの。だからこそ限りないパターンとデザインがあり、ぐっとくるものとそうでないものがあるのですね。
実際にものづくりの企画会議をしながら学べるという贅沢な時間。毎回ながら、今回も学び多い回でした。

こうして話し合うこと2時間。大まかなデザイン仕様と生地が定まりました。
・生地は数パターンに絞りました(リネン、コットン)
・シャツ型ではなく、ストンと落ちるシルエットのワンピース
書いてみると前回から比べた進捗度合いが伝わりにくいですが、安心してください。生地も絞り、形はより具体的になり、じっくりと歩を進めています。
次回(3回目)は9/13です。
生地は、今回候補に残った生地の染色パターンを確認。他にも追加で、町田さんが今回の生地候補をベースに、新たに良い生地を探してくださいます。また、形はトワル(シーチングで作った形サンプル)を製作してきていただき、これを元に形の具体的なところを詰めてゆきます。
生地と同時進行で、1stサンプル前の、形あるはじめの一歩となります。次にどう進んでゆくか、どう変わってゆくのか(?)が楽しみです。
半年以上の期間をかけて企画製作する、かぐれオリジナルワンピース。洋服作りの製品企画を0からレポート配信するという、この企画。4〜5回のうち、2回目が終わりました。これからの作業量を考えると、質的には2合目くらいでしょうか。これから、もっと洋服の形に近づいて考えてゆくことになります。このプロジェクトレポートを通じて、皆さんにも、1着の洋服ができるまでをご覧くださいませ。
今後のスケジュールはこちらです↓
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【かぐれのワードローブ#01 スケジュール】
2016/7 #01-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜 <終了>
2016/8 #01-2 〜製作アイテム検討〜 <今回>
2016/9 #01-3 〜トワルチェック・生地検討〜 <次回>
2016/10 #01-4 〜1stサンプルチェック〜
2016/11 #01-5 〜2ndサンプルチェック〜
2016/12 最終決定
2017/1~2 生産
2017/3 発売開始
※次回以降は予定です。変更が生じる場合があります。
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・生地は数パターンに絞りました(リネン、コットン)
・シャツ型ではなく、ストンと落ちるシルエットのワンピース
書いてみると前回から比べた進捗度合いが伝わりにくいですが、安心してください。生地も絞り、形はより具体的になり、じっくりと歩を進めています。
次回(3回目)は9/13です。
生地は、今回候補に残った生地の染色パターンを確認。他にも追加で、町田さんが今回の生地候補をベースに、新たに良い生地を探してくださいます。また、形はトワル(シーチングで作った形サンプル)を製作してきていただき、これを元に形の具体的なところを詰めてゆきます。
生地と同時進行で、1stサンプル前の、形あるはじめの一歩となります。次にどう進んでゆくか、どう変わってゆくのか(?)が楽しみです。
半年以上の期間をかけて企画製作する、かぐれオリジナルワンピース。洋服作りの製品企画を0からレポート配信するという、この企画。4〜5回のうち、2回目が終わりました。これからの作業量を考えると、質的には2合目くらいでしょうか。これから、もっと洋服の形に近づいて考えてゆくことになります。このプロジェクトレポートを通じて、皆さんにも、1着の洋服ができるまでをご覧くださいませ。
今後のスケジュールはこちらです↓
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【かぐれのワードローブ#01 スケジュール】
2016/7 #01-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜 <終了>
2016/8 #01-2 〜製作アイテム検討〜 <今回>
2016/9 #01-3 〜トワルチェック・生地検討〜 <次回>
2016/10 #01-4 〜1stサンプルチェック〜
2016/11 #01-5 〜2ndサンプルチェック〜
2016/12 最終決定
2017/1~2 生産
2017/3 発売開始
※次回以降は予定です。変更が生じる場合があります。
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