「汁椀と丼椀の間」を考える商品企画メンバーを募集します。オーダーメイド会でも器を自分で作るワークショップでもなく、PINTで今後定番品として販売する商品を企画する、8名の臨時チームのメンバー募集です。"みんなのどうぐ"という企画で、過去に8回開催しています。今年8月から12月にかけて、合計4回集まっていただき、器を考えて、一つの形を決め、完成するまでの工程を共にします。
と聞いても「?」という方が多いと思います。説明が必要で長文になりますが、以下、ご覧いただけましたら嬉しいです。
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“みんなのどうぐ”を8年ぶりに開催します。
「現代の民具をつくる」をコンセプトにPINTは活動しています。その一番根っこにあるのがこの”みんなのどうぐ”です。
理想は民具。農閑期に農家が稲藁でわらじを作るような、売るためでも飾るためでもなく、自らが日々の生活の中で使うためのもの。ひたすら使うところに向かっていて、静かで強く美しさを感じます。今では生産と消費は分かれ、同時に、流通が大きく広くなるにつれ生産は販売とセットになり、「民具」のようなものをつくることは難しくなってきたように感じます。
”みんなのどうぐ”では、作る人や売る人ではなく、使う人がものを考えます。素材と製法をみっちり学び知った上で、普段の生活のシーンを思い浮かべ、自らが使いたいものを作ります。
作るのは、PINTでも普段から一緒に仕事をしている職人。今は、使い手が自ら作ることは現実的ではありませんし、使い続けられる良いものを、PINTが定番品として販売し続けられるようなものを目指します。長く日本で使われ続ける天然素材や製法と、今の暮らしが重なるポイントを探るために、プロの生活者である作り手の視点をしっかり詰めるための企画です。自分が使いたいものを作るワークショップではなく、その後PINTが販売し続ける一つの商品をみんなで作ります。
PINTはオリジナルもセレクトもあって、雑貨も服も並んでいて、店主は素材にやたらと関心が強そうだしと、よくわからないバランスの店に思われることも多いようです。
PINTはもともと、「現代の民具をつくる」ために「新しいものづくりのかたちをつくる」という手段を考えていて、その本丸が”みんなのどうぐ”でした。もう14年前になりますが、こうしたものづくりを実現するために、材料調達から製作までを丸ごと担えて、製作の腕も良く、このような企画に乗ってくださりそうな作り手を探すところからPINTは始まりました。
”みんなのどうぐ”で全てを作ることは現実的ではないし、適さない種類の素材や製法、ジャンルのものもたくさんありますし、すでに作り手によって現代の民具的なものが作られていたら、それをそのまま紹介しています。ただ、PINTで紹介している作り手は皆、このような共通項を持っていそうと感じている方々で、それは今も変わっていません。
東京時代に7回、京都に来てからは1回。コロナ期間等もあってしばらくお休みしていましたが、今回が8年ぶり、9回目です。
企画詳細と過去レポートは、全て掲載できてはいませんが以下よりご覧いただけます。雰囲気や流れなどイメージが掴みやすいと思います。
初期の企画商品は10年くらい経っていますが、素材や製造都合上で販売できない場合を除いて、今も販売し続けています。(8回のうち3回は"かぐれ"にて開催販売のため終売)
https://pint.mn/pages/minnanodougu
今回のテーマ(製作品)は、「毎日使える漆の器 汁椀と丼椀の間」
この商品企画に参加してくれるメンバーを募集します。
▼今回の企画のきっかけ
"ろくろ舎"の酒井さんとは、10年ほど前からの付き合い。福井県の鯖江で、ろくろを使用した丸物木地製作、拭き漆仕上げもご自身でされています。
PINTでは、ろくろ舎定番のBASEシリーズの汁椀と飯椀をずっと取り扱っています。作るものの良さはもちろん、アトリエもセンス抜群で、「オンリー椀」「TIMBER POT」「道具をあつめる、つなげる、やってみる」など企画も素敵。酒井さんとPINT店主はキャラクターもタイプも違うのですが、考えていることが根っこの方ですごく近いように感じている人です。
まだ東京にいたとき(9年前くらい)、酒井さんが声をかけてくださって、ある企業に”みんなのどうぐ”を一緒に提案しに行ったことがありました。それは実現には至らなかったのですが、この企画に酒井さんが興味を持ってくださったことが嬉しかったことを覚えています。
昨年酒井さんが当店に寄ってくださったのをきっかけに、久しぶりに色々お話して、今回の企画開催が決まりました。
ろくろ舎 http://rokurosha.jp

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▼製作品「毎日使える漆の器 汁椀と丼椀の間」
小さめの丼椀って使いやすいなぁとずっと思っていました。友人やお客さんにも話してみると、同じように思っている方も多いようでした。汁物、丼、おかずの盛付けもできます。自分が家で使っているのは古道具の陶器。漆器でももちろんたくさんあるとは思いますが、汁椀でも丼椀でもない中途半端さからか、見つからず。というよりも、分かりにくく売り易くはなさそうで、商品化しづらそうに見えて、でも使い手の1人である自分としては使い勝手が良いというところから、”みんなのどうぐ”で作るべきと前回の8年前くらいからずっと考えていたので、PINT企画としても作ることを止めていたのでした。
酒井さんに話してみると、形と雰囲気はいわゆる丼椀とは違うけれど同じようなボリュームと使い勝手の器を少し前に作っていて、普段、ご家族で一番使っているとのこと。
ということで、「汁椀と丼椀の間」を作ります。いかに毎日、いろんな食事で使えるか、いかに食卓への登場頻度を高くできるかというところを目指します。
日常使いの仕様と価格、継続的に作り続けることができて漆器椀にも適した樹種、製作準備のための材料準備として、以下は固定で決まっている条件です。
・欅
・拭き漆仕上げ(拭き漆・黒漆拭き漆の2色。オプションで他の漆塗りも製作可。その後の販売や展開も可能ですが、現時点では未定)
・サイズ (直径10.4〜14.5cm × 高さ6.5cm〜10cm)の間の予定
この点以外の形や仕様は、これから参加者のみんなと考えるので、何も決まっていません。
全体の形、厚み、飲み口の形、高台の有無や高さなど。作る視点に立つと、一つ一つに考えがあって細かな仕様と形が決まり、それが重なって形になります。
欅材で、拭き漆仕上げということは決定しています。木目が見える手法のため、全て個体差が出ますが、このような表面と色になります。


黒漆拭き漆
最終的なサイズも仕様も未定のため、現時点では商品価格も未定です。参考価格として、ろくろ舎がオーダーで製作する欅材・拭き漆仕上げの丼椀の価格が12000円です。(サイズが小さくなっても、形や仕様により価格は変わってきます)
最終回で、完成品をご用意します。価格が決まっていないため参加費には入れておりませんが、参加メンバーの皆さんには完成品を割引価格でご購入いただけます。
この商品は完成後、PINTで継続的に販売してゆきます。
*オプションで製作可能な拭き漆以外の漆塗りの種類
拭き漆の価格と比べて、+5000〜8000円程度
▼チームメンバー
・ろくろ舎 酒井さん <製作>
・PINT 中地 <司会進行>
ここに加わっていただく、商品企画メンバー8名を募集します。
みんなで話し合って一つの器を考えます。
▼スケジュール
1)8/2(日)10:00~12:30
「漆の器を知る」 企画説明・木と木工各製法、漆器の紹介・製作品イメージ共有。豊富なサンプルに触れながら、みっちりと素材、木工、漆器について学びます。
2)8/23(日)10:00~12:30
「かたちを考える」 器の形を決めます。製作指示書となる平面図を作ります。
3)9/13(日)10:00~12:30
「かたちを決める」 ろくろ車で、酒井さんが椀木地を製作するロクロを持ってきてくださいます。木を削り、2)で考えた形が作られるのを間近で見ながら、調整を重ね、最終的な形を決めます。
4)12/6(日)11:00~13:00
「完成納品会」 3)で決まった仕様にて、酒井さんが製作くださった器を納品くださいます。拭き漆仕上げのため木目の出方が全て異なりますので、納品される全数の中からお好みのものを選んでいただけます。その器を使って、皆で食事をいただきます。メニューと料理人は、器の形が出来てから決定予定です。この器を使って、食事会を開催します。
・合計4回
・酒井さん参加日予定 1・3・4回目
・場所は全回、PINT京都です。3回目については、ろくろ車が当店ビルの駐車場に入るか否かによって、別の場所(地下鉄今出川から徒歩10分程度)に変更の可能性があります。1回目時点で、その判断が出ます。
住所:京都府京都市上京区上生洲町221 キトウビル301号室 <アクセス>

ろくろ車 車内に、椀木地製作機械のロクロが入っています
▼料金
・16000円(お申込後、振込完了時点で確定となります)
・料金の使途:全額、酒井さんの3回分の福井県鯖江から京都の移動宿泊等の出張費、試作費用に充てます。
・4回目の最終回に、完成品ができます。完成品の器は価格未定のため、上記の料金には含まれていません。メンバーの皆さんには割引価格でご購入いただけます。完成品の器で、食事会(別途料金:1000-2000円程度)を予定しています。
▼募集要項
・8名募集します(先着順)
・4回全回参加予定の方が望ましいですが、一部欠席、未定でも問題ありません。欠席回分は内容を共有しフォローします。
・年齢制限、条件等は何もありません
・使い手目線100%でものづくりをしますので、木工、工芸、器、デザインなどの知識、経験は一切不要です
・オーダーメイドではなく、みんなで一つの商品を考えます
▼企画の願い
この企画を通じて、使い手の視点・素材と製法・作り手の視点、この3つが重なって繋がる機会になれば嬉しいです。
手を動かして作ることはろくろ舎の酒井さんに依頼しますが、「つかう」立場だけでなく、「つくる」立場でものを考えると、ものの解像度がぐっと高まります。
表現や形自体には正解はありませんが、「つくる」側の視点を体験することで、今後、器やものを見たり選んだりするときの楽しみが大きくなると思います。
そして、「つくる」ためには素材や製法の理解は不可欠です。アイディア商品のために数を増やすのではなく、今の普段の暮らしの中で日々使い活躍できる漆器を作るために、使う人たちが集まって話し合います。使い手の皆さんに素材製法をしっかりお伝えした上で、考えて、作るという順番になります。
ろくろ舎酒井さんの協力により、京都で、漆器が一つできるまでの商品企画を全て一緒に行うという機会を作ることができました。
みんなのどうぐ過去開催の経験から、楽しい会になると思います。また、今回の製作パートナーであるろくろ舎の酒井さん、本企画にぴったりの作り手です。今回、久しぶりの開催ではありますが、良い内容にしますのでご期待ください。
▼応募方法
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・みんなのどうぐ「汁椀と丼椀の間」参加希望の旨
・お名前
・電話番号
・各回の参加可否予定(未定も可)
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を記載いただき、以下のいずれかにご連絡くださいませ。
・instagramもしくはfacebookにてメッセージ
・info@pint.mn へメール
・050-6865-3834(PINT) へ電話
不安な点やご不明点ありましたら、お気軽にお問い合わせください。
選考等を行うことはありませんので、先着順の受付となります。
お申し込みをいただいた後、お振込先をご案内し、お支払い完了後確定となります。
ご興味を持ってくださった方は、是非参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
PINT 中地(なかち)
