Pint JOURNAL Vol.01

WEBショップの商品発送時に一緒にお送りしている ”Pint JOURNAL”
バックナンバーのデータをご紹介します。最初の第1号です。
JOURNAL_vol.1-01
定期刊行紙を始めます。今回が第1号です。
毎月発行予定で、商品発送時に一緒にお届けします。
イベントや商品の案内に加え、ものづくりに関する、
天然素材や職人のお話をご紹介していきます。

みんなのどうぐ#02 完成披露食事会

「みんなのどうぐ#02 毎日使える小さな包丁」の最終回、第3回目を無事に終えました。今回は山形県で開催。東北芸術工科大学の学生と共同で企画運営し、山形の使い手のみなさんと共に、山形のものづくりで行ないました。テーマは「毎日使える小さな包丁」。山形で660年もの歴史を持つ山形打刃物で、製作は島田刃物製作所です。計3回で3ヶ月の期間をかけて完成しました。

販売イベントを開催します
3/5 土 − 3/18 金 @ CommonLife

昨年も開催しご好評いただいた、CommonLifeで今年も販売イベントを開催致します。草木染めのストールをはじめとした天然染めのリネン製品、新生活に向けたキッチン・ダイニングの製品を中心にお持ちします。WEBでは掲載していない限定品やサンプル品もお持ちしますので、お近くの方は是非足をお運び下さいませ。

CommonLife 044.920.9891
神奈川県川崎市・東横線新丸子駅より徒歩4分

みんなのどうぐ#02 「たがる包丁」 発売開始

みんなのどうぐ#02で完成した小さな包丁「たがる包丁」。660年もの歴史をもつ山形の打刃物。鍛冶職人が、1点1点鍛造しています。「みんなのどうぐ」らしいアプローチで、他にはない包丁ができました。

鉄瓶各種 再入荷 | ONLINE SHOP

生産が追いつかず欠品状態が続いていた鉄瓶の入荷予定を更新しました。
六角 1.2L / あられ 1.5L / あられ・丸 1.2L /
鳳凰 1.5L (これまで受注生産のみでしたが、在庫を用意致しました)
在庫状況は日々変動します。詳しくはONLINE SHOPにてご確認ください。

JOURNAL_vol.1-02
みんなの使い方 0016
ろくろ挽きの木皿・樅24cm/毎日使える拭き漆の器

山形の「みんなのどうぐ」でお手伝い下さっていた、東北芸工大の岩井さんからいただいた写真です。
「トマトクリームシチューとトーストの朝食です。ディップしていただきます。このお椀を見たときに、赤系が似合うのではないかと思って盛り付けてみました。和洋どっちでもいけるのが良いですね!」
とコメントをいただきました。

「みんなの使い方」は、製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしの中でどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。info@pint.mnか、facebookページに写真とメッセージをお送り下さいませ。

素材のお話 漆 #01

「チャイナ」が陶磁器を指すように、漆器は「ジャパン」と言われます。日本の代表的な素材と技術と言える漆。名前は知っているけれど、どんなものなのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

漆は、「ウルシノキ」という木の樹液です。ウルシノキは、東アジアを中心に、東南アジアにも分布していますが、原産国はほとんど中国、日本に絞られます。樹液は、木が攻撃を受けたときに、傷口を守り、塞ぐために出すもの。そのため、木の幹に傷をつけて、滲み出る樹液を採取します。漆として使える木になるには10年以上の歳月がかかり、1本の木からは200gほどしか取れないと言われます。200gというのは、汁碗程度の大きさの器に使えば、数個でなくなってしまう量です。漆掻きと呼ばれる採取の工程は手間も時間もかかる大変な仕事。職人の後継者不足も大きな課題となっています。
この漆を、器に塗ったものを漆器といいます。漆には、強い接着性があると同時に、殺菌性も現代で科学的に証明されています。漆に触れるとかぶれるという話は聞いたことがあるという方も多いかもしれません。熱や湿気、酸やアルカリにも強いといわれ、非常に強い力を持った素材です。

漆の樹液に触れたのか、その強さに気付いたのでしょう。古くは縄文時代から、土器の接着に使われたり、木の道具にも漆は用いられています。その後、漆器や武具に用いられたり、塗りの対象は木、竹、紙、金属などに渡り、広く使われるようになりました。もちろん、高価なものですので、日用品というよりは、工芸や嗜好品に多く用いられたようです。

続きは次号以降とWEBで随時更新します。

発行者 PINT www.pint.mn