レザーショルダーポーチ <鹿革ヌメオイル> |SLAO-40D
*2023年12月製作分です。高見澤さんへのPINTからの1頭買いオーダー9頭目。PINTより滋賀県日野町猟友会の猟師さんに依頼し、高見澤さん監修の元タンニン鞣し、オイル仕上げをしたオリジナル革です。2頭狩猟し、鉄媒染とヌメオイルの1枚ずつの革ができました。
*こちらのヌメオイルは、オイルが入り艶感と少ししっとりした質感。いわゆるヌメ革でイメージされるベージュ色に、オイルの油分が入って色が深まっています。
*この革は、狩猟から食、その副産物である革による製作まで、一貫して感じていただけるイベントを開催した際に製作したものです。詳しくは「鹿の食事とオーダー会レポート 2023/11 恵文社イベント内」をご覧ください。
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これまでに製作したことのない新型。展開型の中では最大サイズで、マチもあります。frameporchLマチありとは似ていますが、口金の種類が異なり、こちらは少し丸みがあります。
取り外し可能な牛革ストラップを外せば大きなガマ口、ストラップを付ければ手提げ、斜めがけ、肩かけといろいろな持ち方で楽しめます。
革は、作り手の高見澤さんのものづくりの特徴である、革屋さんからではなく猟師から直接仕入れるジビエ革。滋賀県日野町で捕られた鹿の皮を、タンニンで鞣し、オイルを入れています。鹿革の柔らかく、滑らかな風合いは残しつつ、オイルで少ししっとり感があり、ややコシも感じられる独特の質感に仕上がりました。
裏地、仕切りやポケットなどはありません。
金具も、東京下町の小さな町工場で、オリジナルで作られています。革の素材と良く合うヴィンテージのような風合い。金具のシャープな印象そのままに、薄い形ですっきりした佇まいです。
▼写真
3 使用している革の端切れ。左が表、右が裏面です。部位により、色や皺は多少異なります。
【作り手】
東京の料理道具問屋街の合羽橋の路地裏で工房を構える高見澤篤さんの作品。
通常、革の問屋さんから仕入れる革素材を製品に仕立てるケースがほとんどですが、高見澤さんの製作は少し違います。
使う皮は、国内で猟師から仕入れます。そのため、使う皮は日本の山林に生きる動物。革製品で、いつ、どこで捕られたものかがわかるというのは、珍しいことです。食で「ジビエ」と聞くことも最近では多くなりましたが、この言葉は狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を指します。この皮を使うため、ジビエ革とも言われます。
食べ物に関わる調理道具問屋街の合羽橋の路地裏に工房を構えるのも、「命をいただく」という、革のものづくりにおいて大切にされている高見澤さんの姿勢そのものが表れています。製品のデザインも作りの良さももちろんですが、革製品の作り手の中でも、こうした思いを特別強く持って製作されています。
革は、食べるお肉の副産物として出た皮を使っています。1枚革を購入し、その革をほとんど捨てることなく使い切るという作り方をしています。この皮を鞣(なめ)すことで、いわゆる革素材になります。植物のタンニン鞣しです。
通常だと、商品にしにくいので避けるような部分も、使っています。破れがあったり、使用に支障がある部分は避けますが、動物の皮ですので、傷もあれば、しわもあります。それも丸ごと使っています。
革製品はたくさんありますが、高見澤さんの作品は、使い心地も気持ちも、少し違った付き合い方ができる楽しみがあるものだと思います。
高見澤さんの製作について、詳しくは ジビエ革のものづくり 記事一覧をご覧ください。
【型】
SLAO-40D
【素材】
本体:鹿(滋賀県日野町) タンニン鞣し・ヌメオイル
裏地:なし
持ち手・ショルダー紐:牛本革
*紐自体は取り外し可能ですが、持ち手とショルダー紐は一体型のため分かれません
金具:真鍮
【サイズ】
本体:縦23.5cm×横20.5cm×マチ約9.5cm
*口金開口部の幅:16.5cm
ショルダー紐:金具含め103cm
持ち手:金具含め42cm
【仕様】
ポケットなし
裏地なし
持ち手・ショルダー紐取外し可能
【お取扱いについて】
一般的な革製品と同様になります。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
*よくあるご質問・補足コメント*
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