本藍染め麻風呂敷 大(無地) オーガニックリネン・シャトル織機
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【受注製作】受注後、製作いたします。ご注文とご入金確認後、おおよそ1ヶ月半ほどお時間をいただきます。
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通常、本藍染風呂敷は90×90cmサイズの絞り染めをメインにご紹介していますが、一回り大きな今回120×120cmサイズです。
国内で旧式のシャトル織機で織られている生地で、生地幅をそのまま、シャトル織機ならではの生地耳も使っています。裁断箇所の上下2辺のみ、糸も一緒に染まるよう綿糸で三つ巻縫製をしています。生地は通常製作している風呂敷とほぼ同じで、60番手ほどの糸でオーガニックリネン100%、ハンカチや薄手のシャツ地程度です。
本藍染で製品染めしています。普段は絞り染めで柄のものが多いですが今回は柄なしの無地で染めました。
こちらは、本藍染め麻風呂敷 大(無地) リネン・レピア織機とサイズや生地の規格(素材、糸の太さ、織密度、生地幅)は同じで、生地の触った感じや色味はほぼ同じですが、織機の違いにより生地耳が異なります。写真の色味は、自然光で別日時に撮影しておりますため、色味が異なりますが、実物の色の入り方や濃さはほとんど一緒です。環境と光の角度による違いとしてご覧いただけますようお願い致します。
風呂敷という名前にしてはいますが、大判やや薄手の布ですので、敷いても掛けても、自由にお使いください。
シャトル織機で織った上質なリネン生地に、本藍染で染めています。これ以上ないシンプルな作りですが、素材も染めもストレートに、最上の質と製法で作りました。リネンならではの艶と、本藍染ならではの色。それぞれの良さがしっかり出ていると思います。
染めは、本場の徳島で修行を積んだ藍染め職人の坂由香里さんによる本藍染め。蓼藍を発酵させたスクモと、小麦の麸などを用いて藍甕で染め液を作り、日ごとにかき混ぜて発酵を促しています。
デニムのような、いわゆるインディゴと呼ばれる化学藍と本藍は大きく異なり、化学藍では一回で綺麗に色が入りますが、本藍は何回も色を染め重ねて色を深くしてゆきます。
濃紺にするには、十数回も、藍甕に浸けて、出して、酸化させることにより染め、を繰り返してゆきます。
糸に入りにくい本藍は、その分色が出にくく、デニムの化学藍のイメージである、「色落ち」という点では化学藍よりも強いといいます。
風呂敷やハンカチではほとんどありませんが、摩擦による色移りにはお気をつけください。
本藍染めは、ただの藍色ではなく、赤や緑など、様々な色が混ざってこの色になると言われています。実際に日光の中で見たり、揺らしたりすると、赤っぽく見えたり、黒っぽく見えたり、紫っぽく見えたりと、豊かな表情を持つ布です。
▼写真
単品写真 本ページの作品
最後から
3 染料となる蓼藍(左)と、すくも(右)
2 藍甕
1 染液から取り出した瞬間は緑色。乾かしながら酸素に触れて還元され、青色に変化してゆきます。これを何度も繰り返して、色を染め重ねて藍色になります。
染める風呂敷は、リネンハンカチと同じ生地を使っています。風呂敷は三つ巻縫製にしています。化繊の糸だと天然染料は色が入らないため、縫製糸は綿糸にしています。
リネン生地の作り手は、滋賀県近江湖東産地で近江上布の伝統を受け継ぎ、現在は主にアパレルのコレクションブランドの生地を製造している、リネンの素材と織りを知り尽くした職人です。
昔ながらのシャトル織機で、1時間に1mから2mのスピードで丁寧に織り上げています。
現代、主に使われているレピア織機に比べて生産スピードは非常に落ちますが、シャトル織機でしか出せない密度と生地の風合いがあります。
織機で、糸の状態で引っ張る力を加えられるとリネンは切れやすいため、織り進める間にも糸は切れ、それを1本1本手で結びながら作業を進めます。
このシャトル織機で織るには、熟練の技術だけでなく、根気もいり、時間を要します。コットンのデニムや帆布などの、太い丈夫な糸はまだシャトル織機で織られているところもありますが、シャトル織機による100%のリネン生地はなかなかありません。
これが、シャトル織機で緯糸(よこいと)を通すシャトルと呼ばれるもの。
重い木でできていて、これが左右に行き来して緯糸を通します。その動きが衛星のようで、シャトル(衛星)と呼ばれます。一方、現代のレピア織機などは、エアジェットで緯糸を飛ばす仕様です。この違いだけでも、そのスピードの差がイメージできるかと思います。
リネンという、織りの際には扱いにくい特性を持つ上、細い糸は特に切れやすいため、生地作りの難易度は上がります。
この生地は60番手という、シャツなどによく使われる細めの糸をたっぷり使い、高密度に織り上げています。リネンというともう少しぼこぼこしている糸のイメージもあるかと思いますが、まっすぐ綺麗な糸であることが分かるかと思います。紡績という、糸を作る工程の仕事が、ここに反映されます。悪い糸ですと、高密度にしっかり織り上げることが難しいので、全行程の品質が揃って良い必要があります。高密度で織ると、毛羽が立ちにくいことに加え、糸もたっぷり使っているので、吸水性もアップします。また、良い糸と高密度の組合せは、滑らかな質感を生みます。
リネンの繊維の特性上、特に細番手の場合は、化繊やコットンのような真直ぐな糸にはなりませんが、ネップ等は少なく、綺麗な糸と織り生地仕上がりになっています。
この生成り色の写真は、同仕様・別色の生地です。生地感の参考にご覧ください。
細番手の糸生地に藍色がしっかり入って、リネン独特の艶もあり、毎回の染め上がりの納品のときには色の綺麗さと表情の豊かさに見入ってしまいます。
生地と染め、とても良い相性で上手く掛け合わせることができました。藍染は色も濃いため、汚れも気にせずに使えるのも嬉しいところ。使い込むと、生地が柔らかくなりつつ、染めの色も合わせてこなれた感じになります。長く、たくさん使って、育てていただきたいです。
【素材】
リネン100%(本藍染め)
【サイズ】
幅120cm×長さ120cm
生地幅をそのまま用いていることと、製品染めのため、若干の差が生じる場合がございます。
【取扱い・お手入れ】
最初の数回は、色移りを防ぐため、先に水通しをするか、通常の洗濯物とは分けて洗ってください。本藍染めの場合、いわゆるデニムほど大きな色落ちになることは少ないです。強い摩擦等により、色が移ることはありますが、風呂敷としての使用範囲内であれば、問題なくお使いいただけます。色が移った場合でも、洗えば落ちることが多いです。
お洗濯には中性洗剤をお使いください。乾燥機、漂白剤、柔軟剤、蛍光増白剤などの使用は、変色や生地の風合いの大きな変化が生じる可能性が高いため、お避けください。脱水時の摩擦による色移りを防ぐため、洗濯機の場合は洗濯ネットの使用をお勧めします。
長時間の日光照射に弱く変色しやすいため、お洗濯後は陰干ししてください。また、蛍光灯でも退色する場合がありますので、長期間の保管の際は、光の当たらない場所での保管をお勧めします。
アイロンをかける場合は、高温設定でなく、中温以下の設定をお勧めします。高温設定時には、当て布をあててください。
*よくあるご質問・補足コメント*
・本藍染めの風呂敷は、他にも柄種類があります。また、ハンカチもあります。















