今回は、木の器と違い、初めての刃物です。サイズとしては、いわゆるペティナイフと呼ばれるほどの、小さな包丁を製作します。2本目の、毎日使える包丁をテーマにしています。
こちらはメンバー一人一人の、今回の模型製作セット。木の器の場合は、横から見た形の絵を描いて、みんなのイメージを一つに絞ってゆきますが、刃物の場合は、「柄」と「刃」の2段階に分けて検討します。柄は立体になるので、スチレンボードを用いて模型を作ることに。刃は厚紙方眼紙で作ります。
こちらはメンバー一人一人の、今回の模型製作セット。木の器の場合は、横から見た形の絵を描いて、みんなのイメージを一つに絞ってゆきますが、刃物の場合は、「柄」と「刃」の2段階に分けて検討します。柄は立体になるので、スチレンボードを用いて模型を作ることに。刃は厚紙方眼紙で作ります。
今回製作を依頼している島田刃物店さんからお借りした、サンプル。一見同じように見える包丁でも、製作をするにあたり、刃の形、柄の形を細かく見ると、様々な検討ポイントがあります。このサンプルと、皆さんにお持ちいただいた、毎日使っている包丁をベースに、形を考えてゆきます。
まずは皆さんにアンケートを記入いただきます。日々の食事と調理のこと、包丁を使う時、選ぶ時のポイント、今回イメージしている包丁など。あまりに日常すぎて、意識しない暮らしのシーンだと思いますが、振り返って思い浮かべながら書いていただきました。
普段調理する料理や素材、ライフスタイルにより、包丁を重視するポイントも異なります。色々な方の視点を共有して、包丁の、実は奥深い世界にゆっくり入り込んでゆきました。この時間は、みんなのどうぐで一番楽しみな時間の一つです。
共有した上で、みんなでディスカッションを行ないました。製作するイメージを共有し、ポイントをまとめます。
器の場合だと、「何を盛りつけるか」「地域の食材、特色ある家の食事は何だろう」という点が中心になりますが、包丁は調理道具。器よりも、機能や仕様といった点に重点が置かれたのが印象的でした。
基本的には、皆さんやはり三徳包丁(文化包丁)がベースになるようです。これは今回の企画メンバー以外に皆さんもあてはまると考えられます。今回のテーマ、「毎日使える小さな包丁」は、2本目の包丁としてお使いいただくことをイメージしています。
そうすると、1本目の三徳包丁では足りない部分をカバーする役割が見えてきます。三徳包丁だと、普段何を切るときに、使いにくいか。包丁の刃と柄のサイズがこれくらいだったら持ちやすい、刃の付け根の形がこうなっている指がかかって良いなど、使うその瞬間瞬間の濃い意見が出てきました。
中でも、里芋やじゃが芋など、小さくて球体の野菜を皮むきする際に、三徳包丁でなく小さな包丁が良いよね、というポイントが浮かび上がりました。そこから議論を深め、たどり着いたのが、「芋煮」というキーワード。東北以外の方には馴染みが少ないかもしれませんが、山形をはじめとして東北の季節行事で、秋などに河川敷で集まり、里芋などを使った鍋料理をみんなで囲むという楽しそうな行事です。
「芋」という具体的な食材から、メンバー全員が知り尽くす「山形」という地域性も加わり、イメージをぐっと濃く共有できました。ちなみに代表的な食材は、里芋、ねぎ、ごぼう、肉、こんにゃく。食材が出てくると、より具体的になってきます。
もちろん、鍋料理、煮物を想定しているので、芋煮に限らず普段もお使いいただけますね。アウトドアという点では、キャンプやバーベキューシーンでも活躍できるのではないでしょうか。
器の場合だと、「何を盛りつけるか」「地域の食材、特色ある家の食事は何だろう」という点が中心になりますが、包丁は調理道具。器よりも、機能や仕様といった点に重点が置かれたのが印象的でした。
基本的には、皆さんやはり三徳包丁(文化包丁)がベースになるようです。これは今回の企画メンバー以外に皆さんもあてはまると考えられます。今回のテーマ、「毎日使える小さな包丁」は、2本目の包丁としてお使いいただくことをイメージしています。
そうすると、1本目の三徳包丁では足りない部分をカバーする役割が見えてきます。三徳包丁だと、普段何を切るときに、使いにくいか。包丁の刃と柄のサイズがこれくらいだったら持ちやすい、刃の付け根の形がこうなっている指がかかって良いなど、使うその瞬間瞬間の濃い意見が出てきました。
中でも、里芋やじゃが芋など、小さくて球体の野菜を皮むきする際に、三徳包丁でなく小さな包丁が良いよね、というポイントが浮かび上がりました。そこから議論を深め、たどり着いたのが、「芋煮」というキーワード。東北以外の方には馴染みが少ないかもしれませんが、山形をはじめとして東北の季節行事で、秋などに河川敷で集まり、里芋などを使った鍋料理をみんなで囲むという楽しそうな行事です。
「芋」という具体的な食材から、メンバー全員が知り尽くす「山形」という地域性も加わり、イメージをぐっと濃く共有できました。ちなみに代表的な食材は、里芋、ねぎ、ごぼう、肉、こんにゃく。食材が出てくると、より具体的になってきます。
もちろん、鍋料理、煮物を想定しているので、芋煮に限らず普段もお使いいただけますね。アウトドアという点では、キャンプやバーベキューシーンでも活躍できるのではないでしょうか。
コンセプトと目指すシーンが共有できたところで、実際に皆さんに刃の形を絵に描いていただきました。東北芸工大のメンバーが多いこともあり、皆さん非常に手慣れた様子。まさに専門チームという感じで、非常に頼もしいです。
今回、模型作りと仕上げにおいて、ご参加いただいた東北芸工大の皆様には大変お世話になりました。今回のメンバーでなければできないほどの模型のクオリティになりました。改めてこの場を借りて、感謝申し上げます。
こちらは、皆さんが普段お使いの包丁コレクション。サイズも形も様々なのが面白いです。ライフスタイル、家族形態が多様化し、ものも溢れている今、均一化ではなく個別化されていることを感じます。そうした中で、「みんなのどうぐ」では、様々な参加者の皆さんでチームを組み、テーマを絞りながら、みんなが使えるベーシックなものを作り出すことを目標にしています。
イベント終了後、この模型を、早速島田刃物製作所の島田さんの元に届け、製作依頼をしました。完成披露は、最終回、12月19日の予定です。
島田さんは、「自分たちが考えるのとは違って、新しいしとっても面白い。山形らしいし良いね。」と、わくわくしていらっしゃる笑顔と、嬉しいお言葉をいただきました。
完成品は、今後継続して販売してゆきます。完成後、Pint! webshopでも発売予定です。初回製作分は数量も少ないので、気になる方は予めこちらより、タイトルを「みんなのどうぐ2 小さな包丁完成連絡希望」とご記入くださいませ。商品アップ後、すぐにご案内致します。予約確定ではございませんので、お気軽にご連絡くださいませ。
島田さんは、「自分たちが考えるのとは違って、新しいしとっても面白い。山形らしいし良いね。」と、わくわくしていらっしゃる笑顔と、嬉しいお言葉をいただきました。
完成品は、今後継続して販売してゆきます。完成後、Pint! webshopでも発売予定です。初回製作分は数量も少ないので、気になる方は予めこちらより、タイトルを「みんなのどうぐ2 小さな包丁完成連絡希望」とご記入くださいませ。商品アップ後、すぐにご案内致します。予約確定ではございませんので、お気軽にご連絡くださいませ。