ミニマムレザーシリーズに、財布が加わりました。
これまでマチも仕切りもないシンプル構造の4サイズの封筒型ケースを作っていましたが、このケースに、小銭も少し入れば財布一つに全て収まるかなと思い、仕切りやマチを付けて、色々な形を作って試してみました。数年、調整を繰り返しながら使いつつ、バージョンアップしながら実店舗のみで販売をしてきましたが、やっと仕様が固まりました。
生まれたこのきっかけの通り、コンパクトなミニマムウォレットです。
ただ、とにかく小ささを求める方は、他にもっと小さいお財布があるかと思います。この財布で目指したのは、「これ一つで全部収まること」「小さい代わりに使い勝手を落とさないこと」。
財布自体は小さくはできるのですが、やはり今はまだ、小銭や紙ものを受け取る機会もあって、もらったときにちょっと困ってしまったり、他のケースを持たなければならなかったり。ただ、小銭、カード、領収書などの紙にせよ、少しずつ必要だけど全体的には少なくありたい。だから、どこに何を入れるかは自由に使えるようにしました。
封筒型のケースから考えて作ったことと、この自由に使えるようにするため、仕切りのベロなど、独特な仕様になっています。
使うときの一番のこだわりは、動きが一方向だけで済むということ。封筒型の形のままですので、蓋を開けて、上から出し入れするだけです。個人的な好みですが、財布を使うときに縦横いろんな方向の開け閉めや動きがあるのが、苦手でした。向きを変えたり、小銭が落ちないように気を遣う必要もない、一方向だけの動きにしたかったのです。
Mサイズの高さを少し低くして、内側に仕切りを作り、マチをつけた形になります。
大きさは、紙幣を二つ折りにして入れられる最小限サイズです。二つ折りであれば、折るのも、出し入れも簡単。マチがあるため、小銭も入るように。
内側には仕切りを3枚付けています。高さを変えた仕切りが2枚と、底面のみ縫製したベロのような仕切りが1枚。4つの部屋ができます。
この4つの部屋で、どこに何を入れても良いようになっています。
実際に、使っている方に見せていただくと、皆さん入れる場所が見事にばらばらです。カードが多い人もいれば、領収書をたくさんもらうという人、紙幣・小銭・カード数枚という人など、中身の種類と量に合わせて自由に使ってくださっています。