かぐれのワードローブ #02-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜
前回シリーズのまとめ記事で案内していました、かぐれのワードローブ企画の第2弾がスタートしました。みんなのどうぐのプロバージョンで進行し、かぐれのオリジナルアイテムを、スタッフの皆さんとenricaとともに企画製作します。 かぐれのユニフォームとして製作した、リネンショップコートを皮切りにスタートしたこの企画。 2作目のリネンワンピースで「かぐれのワードローブ」としてシリーズ化し、今後は毎年1アイテムずつ、かぐれの定番オリジナルアイテムを少しずつ揃えてゆくことに決まりました。 通常では実現が難しいレベルで、人数も時間も思いもじっくりかけて作る、渾身のオリジナルライン。シーズンで売り切るものではなく、定番アイテムとしてずっとご紹介できるものを考えます。ちなみにレディースです。 これまでできたアイテムに続き、かぐれのワードローブとして今回は何を作るか?メンバーも新たに0から考えます。 ●今回のメンバー紹介 ————————————- かぐれディレクター 坂田さん かぐれレディースバイヤー 宮崎さん かぐれオフィスサポート 箱田さん かぐれ表参道店 島田さん かぐれ丸の内店 武田さん かぐれ横浜店 羽柴さん enrica 町田さん(デザイン・製作) PINT 中地(企画・進行) ————————————- このプロジェクトでは、デザイナーと共に進める製品企画を通じて洋服作りを学び、店舗の他のスタッフやお客様へのご紹介に活かすことを一つの目的としています。そのため、店舗からの参加メンバーは全員新参加です。 社内で募集し、手を上げてくださった新メンバーの皆さん。販売歴7年目のベテランスタッフの箱田さんに、インタビュー記事なども手がける島田さん、武田さんはかぐれに入って1年、羽柴さんはなんと1ヶ月。ポジションも社歴も、バラエティ豊かなメンバーが集まりました。 最初に坂田さんから、この企画へのかぐれとしての狙いと思いを伝えていただきました。坂田さんがかぐれに入られた当初、まだ店舗数も少なく、コンセプトを煮詰めたオリジナルアイテムや展開がしやすい規模だったそうです。そこから少しずつ大きくなってきたかぐれの強みを活かしながら、今一度原点に立ち返ったものづくりを、というお話でした。 かぐれは現在6店舗。コンセプトと空気感が感じられるお店です。かぐれとして一本筋が通りながらも、表参道店のような路面店から、駅のショッピングセンターであるジョイナスに入る横浜店、高級店が並ぶ丸の内店、ミッドタウン店のやや小型な店舗と、場所や規模も異なり、それぞれの店舗で取扱うラインナップも少しずつ変えられています。1、2店舗だったときとはまた違う難しさがあるようです。 各店舗でそれぞれのお客様にあわせたセレクトや展開をしながらも、かぐれとしてのコンセプトを注入したオリジナルアイテムを作る。このために、各店舗のスタッフにも参加していただき、かぐれ発信の、原点に帰ったものづくりをするというチャレンジになります。 最初の第一歩、アイテム検討に入ります。まずは、「かぐれ」、そして「かぐれのワードローブ」のコンセプトの共有から。 皆から出てきたキーワードは、「流行に流されないスタイルとアイテム」「生活」「天然素材」「日常の中で着続けたい服」「日常だけど、綺麗に着られる」「上質な素材」など、前回シリーズにも続き、やはりこのあたりは強く共有されていました。 アイテム案は、トップスからボトムス、セットアップにアクセサリーとたくさん挙がりましたが、「かぐれのワードローブ」を作ってゆくにあたって、何から揃え、お客様に提案し選んでいただけるかという視点を最優先に検討を進めました。 また、これまでの2アイテム(リネンのショップコート、リネンワンピース)からの流れ、日常の中で定番で着られるアイテムということも加味して話し合いました。(原則、多数決はなしで進行します) その結果、、、 アイテムは「シャツ」に決定しました! ザ・定番アイテムです。シャツはシンプルではありますが、仕様や素材によっても、細かく検討すればかなり幅が広いです。 かぐれで扱っているシャツ、お客様が店頭で探されているシャツ、シャツにまつわる個人的なあれこれと、たくさんの意見が続々と出てきます。 シャツならこの素材と形!という方がいる一方で、中には、気に入ったシャツ、似合うシャツが見つからずに普段は着ないというメンバーも数名いました。生地の厚みやカラーの形だけでも種類はありますし、これぞという気に入ったシャツには巡り会えていない方は結構いらっしゃるかもしれません。...