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四季を味わう木の器 冬のランチ会レポート

四季を味わう木の器 冬のランチ会レポート

先日、四季を味わう木の器 冬のランチ会を終えました。 秋に引き続き、会場は栞日。春・夏・秋と続き、いよいよ最終回の冬の回となりました。 今回も、料理はおひさまキッチンの後藤和美さんです。 冬で野菜の少ない時期、食材は保存のきく野菜や乾物などが中心。 そこで今回のテーマは、信州に伝わる”おこひる”。 “おこひる”とは、農作業の合間に食べるおやつ、軽食的なものです。 ゆったりお茶時間、ティータイムを楽しむ軽い食事メニューとなりました。 後藤さんから、冬の安曇野の食材のお話とレシピを聞きながら、盛り付けをしていただきます。パンもフルーツも木の器には相性抜群です。 メニューはこちら。 ・信州にはおやきという食べ物がありますが、それに似せて、おやきパンを。中身の具は、ニンジンきんぴら(ネギ味噌)、きのこ炒め、切り干し大根煮の3種類。 ・長芋(山形村の特産)、葱、れんこんのケークサレ ・りんご、ルバーブ入りスパイスケーキ ・りんご、ルバーブ煮ヨーグルトソース ・白ワインムース 木のプレートをトレイ代わりに使い、小さなグラスを並べても良いですね。これからの春、夏に特に試してみたい使い方です。 今回は初めて参加いただいた方もいらっしゃれば、久しぶりにお会いできた製品企画メンバーもいらっしゃり、なごやかな楽しいティータイムとなりました。 今回で、「四季を味わう木の器」で、長野の季節ごとの食材を活かして春夏秋冬それぞれのランチ会を開催し、完了しました。こうして見ると、長野の食の豊かさを感じますし、各回の食事時間に話にあがった、長野の食文化や季節の移り変わりも大変興味深いものでした。私が住む東京よりも、季節と地域性が豊かな暮らしは、いつもとは違った視点で食や暮らしを感じることができました。このような企画を、松本安曇野のみんなで考え、長野(南木曽)の職人が作った器で実現できて素晴らしいイベントとなりました。 企画メンバー、ご参加くださった方々、職人の小椋さん、今回の企画パートナーと会場の栞日菊地さん、料理を担当くださった後藤さん、本当にありがとうございました。 これまでの各回はこちらより → 春  夏  秋  冬(本記事です)  こうした地域シリーズで、みんなのどうぐや、食を始めとした暮らしの文化をつなげたイベント、今後もチャレンジしたいと思います。ご興味ある方は、共同開催、参加者さん問わずご連絡をお待ちしております。お気軽にお問い合わせフォームよりメッセージくださいませ。 PINT 中地

四季を味わう木の器  秋のランチ会

四季を味わう木の器 秋のランチ会

食の豊かな山麓の街・松本で考えた「四季を味わう木の器」 みんなのどうぐ#03として、2015年〜2016年にわたり、長野県松本の栞日で、松本と安曇野に暮らす皆様と一緒に考えた木の器です。製品企画ストーリーについては、こちらのレポートをご覧下さい。 この器を考えたメンバーは松本・安曇野に暮らす皆さん。製作は南木曽の職人。食の豊かな長野県ならではの着想からイメージを膨らませた大小2サイズの器を、”四季を味わう木の器”と名付けました。季節の旬の味をたっぷり味わう、毎日使いの器です。 四季を味わう木の器(大) 栃 22.5cm  四季を味わう木の器(小) 栃 16.5cm  今年の4月に器が完成し、みんなのどうぐイベント恒例の納品会&お披露目パーティーとして、企画メンバーみんなで食事会を行ないました。菜の花、桜など、春の食材で彩り豊かなメニューが揃いました。 そのときに、「折角の”四季を味わう木の器”、春だけでなく、夏・秋・冬も長野で開催しよう!」というアイディアが出て、四季毎に、この器を使った食事イベントをすることに。旬の食材と食事を楽しみながら、松本で生まれたこの器の使い方や盛付けを、もっともっと広げてみようという企画です。 夏の会のレポートはこちら → 四季を味わう木の器 夏のランチ会 夏に続き2回目・秋編です。前回の会場は、安曇野の料理教室「おひさまキッチン」でしたが、今回はこの器企画を共同企画した松本の栞日で開催いたします。お料理は、これまでと同様、後藤和美さんによるランチメニューです。”四季を味わう木の器”に、地域の秋の旬の食材を中心に使った料理を盛りつけ、みんなで楽しく食事をいただきましょう。 後藤さんによるランチは、松本・安曇野の「秋」の豊かな食材をふんだんに使った料理をご用意いたします。 食事だけでなく、食材から器、料理や盛付けまで、楽しく学んでいただけます。 後藤さんからは夏の食材とレシピのご紹介、器の盛付けのお話に、盛付けデモンストレーション。Pint!中地からは、器について、樹種や加工、仕上げの種類など、様々な木皿を見て触っていただきながら、皆様の疑問にお答えします。普段なかなか使っている方は少ないかもしれませんが、お家でも気軽に、木の器と料理を楽しんでいただけるきっかけとなればと思っています。 皆様のご参加、お待ちしております。 【日程】 10/29(土) 12:00〜14:30 【場所】 栞日(長野県松本市) ☆地図 【料金】 3000円(税込) (食事料金を含む) 【募集人数】 ・12名 【プログラム】...

四季を味わう木の器  夏のランチ会

四季を味わう木の器 夏のランチ会

先週末に開催された、みんなのどうぐ#03のスピンオフ企画。 みんなのどうぐ#03で、完成披露会のお食事をお願いした後藤さん。長野県安曇野のご自宅で、おひさまキッチンという料理教室を運営されています。今回はこちらを会場に、イベントを開催致しました。 詳しくは写真とともにレポートしますが、長野県安曇野の旬の食材を中心に、みんなのどうぐ#03の木の器でいただくというイベントです。 →今回のイベントの詳細(募集記事) →みんなのどうぐ#03 「四季を味わう木の器」 について →みんなのどうぐについて 手入れされたお庭で、季節の植物のことを後藤さんから聞き、ハーブや花を愛でました。皆さん、とっても詳しいです。 今日の料理、テーブルで使えそうなハーブを収穫。 家のキッチンに移り、料理と盛付けのデモンストレーション。ベースのレシピは、後藤さんの著書「おひさまキッチンの食卓 安曇野の四季を感じて」より。季節の地の物を使い、旬の美味しい野菜の味を引き出す料理がいっぱいでした。 レシピ、季節の食材のこと、木の器との相性についてお話いただきながら。下ごしらえ、食材の組み合わせ、ワンパターンになったり余りがちな旬野菜のいくつかのレシピへの使い方など、日常の調理や食事の視点が中心になっていて、家でもすぐに実行出来そうなポイントがたくさん。 盛付けのコツもお話いただきながら、手際良く盛りつけられてゆきます。 旬の食材を使った、おいしそうな料理たち!盛りだくさんでした。 ワンプレート使い、朝ご飯のイメージ、和食メニューなど、コンセプト通りに様々な使い方と盛付けをご提案いただきました。まさに、Pint!が目指す「木の器を使う食卓シーンを拡張する」という狙いをそのまま体現してくださっています。 四季を味わう木の器(大) フラット面なので、プレートとして使えます。陶磁器だと、重さもありなかなかできない薄いフラット面。木だと軽くて最適です。上にカップや小皿も置けるので、活躍の幅がぐっと広がります。 サラダとコロッケ、ドライトマトを盛りつけて。木の器には、野菜にフルーツ、自然の色が良く映えます。 四季を味わう木の器(小) 後藤さんはこの夏は冷や奴アレンジでも使われていたそう。平たい小鉢・ボウルといった形。あまりない形とサイズで、重宝します。 クッキーにドライフルーツ。おやつやおつまみボウルとしても使いやすい小サイズ。使っていると色艶も深く濃くなってゆきますので、使う度にちょっと楽しいです。 ちなみにドライフルーツは、星農家(HOSHINOYA)さんのもの。時期が合わず叶いませんでしたが、トマト畑見学も予定していた農園です。安曇野で、合鴨農法でお米、農薬や化学肥料を使わずに栽培されたトマト、小麦などを栽培されています。ドライトマトは、トマトの甘みがぎゅっと凝縮されて詰まっていました。食事をしながら伺った合鴨農法やドライトマト作りのお話も興味深かったです。 他の木皿も一緒に。こちらは、 樺の木の角皿(写真は大サイズです) ちなみにパンも後藤さん自家製。地粉で作られていて、もっちりとしつつ風味も豊かでした。 美味しくいただいた後は、実際に使った木の器を手に取ってご覧いただきながら、木の器のお話。たくさんお持ちしたので、一つ一つの樹種や木目の違いも感じていただきながらお話ししました。 後藤さんからは料理の盛付けと木の器のこと。私からは木の器の素材やものづくりを中心に、お手入れや取扱い方法のことも。民族学寄りの器と木の素材のことや、日本の食卓の歴史のお話はどのイベントでも皆さん特に興味深く聞いてくださいます。 これまでの歴史を辿ると、様々な変遷とそれなりの理由があって、今の日本の生活様式に辿り着いています。知れば知るほどに面白いです。 今回は会場もご自宅のスタジオということもあり、食卓を囲みながらゆっくりみんなでお話しできて、素敵な午後の時間でした。 こちらは窓からの風景。安曇野、良いところです。四季を味わうこの器にぴったりの場所ですね。...

四季を味わう木の器(みんなのどうぐ #03) 発売開始

先日完成した、四季を味わう木の器。 サイズは大小2サイズあります。 先日のみんなのどうぐ#03で完成した、木の器です。 プレートではなく、高さのある縁が特長の器。 なかなか見かけることのない形で、早速我が家でも活躍しています。 四季を味わう木の器(大) 栃 22.5cm (みんなのどうぐ #03) 四季を味わう木の器(小) 栃 16.5cm (みんなのどうぐ #03) 是非ご覧下さいませ。

みんなのどうぐ3 〜栞日・後藤和美さんブログ記事ご紹介〜

みんなのどうぐ3 〜栞日・後藤和美さんブログ記事ご紹介〜

先日無事完了し、Pint!でもイベントレポートをアップしました。 その後、会場の栞日さん、お料理を担当下さった後藤さんも、ブログでご紹介くださいました。 栞日: 【入荷情報】みんなのどうぐ|松本暮らしの木の器 後藤さん: 「四季を味わう木の器」に盛り付ける。 是非ご覧下さいませ。 松本・安曇野でも少しずつ輪が広がってゆきそうで楽しみです。 中地

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−4 〜完成披露食事会〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−4 〜完成披露食事会〜

みんなのどうぐ3「松本暮らしの木の器」ついに完成しました!(商品ページは、最下部にリンクがあります) 【前回までのレポート】  0回目:松本の器を考える  1回目:素材を知る  2回目:かたちを考える  3回目:かたちを作る) 今日は最終回で、完成お披露目会。完成した器をお持ちしました。大小2サイズをそれぞれ20枚ずつ、合計40枚。無垢材のため木目は一点一点異なりますので、全て並べて、皆さんをお迎えします。 会場の栞日の4階会場にぴったり収まりました。なかなかこうしてたくさんの木目を見ながら、選べたりする機会はありません。これらの中から好きなものを選んでいただき、その器で、みんなで持寄りの食事をいただきます。 今回、急なご予定や体調不良の方もいらっしゃり、残念ながらご参加人数がぐっと減ってしまいました。(欠席の方には、栞日でお渡しします) 会場に到着した参加者の皆さんからは並んだ姿と、完成品の仕上りに笑顔と喜びの声が。 早速、お好きな木目を選んでいただきました。 前回、工房で形を決めましたが、完成品を見るのは今日が初めて。 前回の製作時は、製作の流れをご覧いただくために、製材したての材木を使っていました。そのため、水分を多く含んでいて重かったのですが、実際の完成品は軽く、手に持ったみなさんからは、嬉しい驚きの声をいただきました。薄さも、出来る限り薄くお願いした希望の形通りとなりました。 木目の柄、色の濃さ、微妙な縁の厚みや太さの違い(挽きながら、強度を見て調整くださっているため)、持った感触(無垢の木のため、多少の重さの違いがあります)など、無垢材の木のものづくりならではの違いがあります。 見て、持って、裏側も見て、楽しそうに選んでいただきました。あっという間に時間が過ぎます。 木目と色のお好みや、複数枚購入される方はその組み合わせを楽しんで選ばれていました。お好みの木目も様々で、選んだ理由を伺っているとそれぞれの好みとこだわりがあり、楽しいです。 器を選んでいただいた後は、実際に器を使ってみんなで持寄り料理を盛付け。 企画会議のときに挙がっていた「お漬け物」 私が住んでいる関東では、お漬け物というと小さな器にちょこんと盛りつけることが多いですが、松本をはじめ長野では、人が集まるときにはこれくらいのボリュームで豪快に盛りつけられるそう。色鮮やかで美しいです。 りんごとチーズのお肉巻き。お肉と木の器もよく合います。 菜の花、にんじん、アスパラ。木肌に野菜の鮮やかな色が映えます。 ちらし寿司も登場!ご飯ものももちろん相性抜群です。企画会議のときは、この器でカレーも食べたい!という声も。(カレーは色がつきやすいのでご注意を) ここまでは、参加者の皆さんがご用意くださったお料理です。打ち合わせなしの持寄り料理パーティーでしたが、華やかかつバランスの良い食卓になりました!さすがのチームワークです。 こちらは、スペシャルゲストの、おひさまキッチン主宰の後藤和美さん。 松本のとなりの安曇野で、料理教室を開かれています。 地元のものを中心に、旬の食材を使ったお料理を作られています。 参加メンバーのご紹介の縁で、ゲストとしてお迎えしました。 安曇野の素敵な暮らしと料理が紹介されている書籍も出版されていますので、ご興味ある方は是非ご覧下さい。 後藤さんとは、このイベントを春の料理として、夏・秋・冬と、この器に、地元の四季の食材を料理を作っていただくという年間通じた企画を一緒に取組みます。夏以降のイベントに関しては、詳細決まり次第ご案内しますので、お楽しみに。 大きな器には、...

松本到着 みんなのどうぐvol.3 「松本暮らしの木の器」最終回

昨夜、松本に到着しました。 みんなのどうぐvol.3 「松本暮らしの木の器」の最終回が、今日のお昼から始まります。 (これまでのレポートはこちら。リンク先ページの下部に各回レポートまとめがあります) いつも、東京からの移動で気温差を感じるので厚着をしてきましたが、松本も春の温かな空気です。 山が見える街って良いです。 これから栞日へ。 松本出張の朝は、喫茶店のモーニングを楽しんでいます。 中地

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−3 〜かたちを作る〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−3 〜かたちを作る〜

「みんなのどうぐ3 松本暮らしの木の器」の第3回目です。今回は、かたちを作る回です。 今日の目的は、前回までに決めたイメージを形に起こし、形を最終決定すること。 過去のレポートはこちら。1回目:素材と技術を知る、2回目:かたちを考える みんなのどうぐ3では、メイン会場が栞日ということで、企画参加メンバーの皆様が長野県松本・安曇野在住です。製作のカネキン小椋製盆所は、長野県南木曽。これまでの「かたちを作る」回では、東京会場だったため、小椋さんに移動式のろくろを会場まで運んでいただき、出張開催していましたが、今回はカネキン小椋製盆所の工房を訪問致しました。 松本からは片道約2時間ほど。 お昼を済ませて南木曽駅集合、小椋さんの車で迎えにきていただきました。 1時から5時くらいまで、みっちり4時間。一日遠足のスペシャルな回をレポート致します。 今回の工房訪問。 ろくろの持ち込みではなく臨場感たっぷりの現場であることから、小椋さんの協力をいただき、コンテンツも充実させることができました。 通常であれば、木地の製作にほぼ全ての時間をあてますが、今回は製材工程から皆様にご覧いただきました。「木」が、器になるまでを全て見られる流れになっています。 まずは工房ではなく、近くの材木置き場へ。 こちらは、今日のサンプル製作用に集めておいていただいた丸太たち。丸太を切っても、水分をたくさん含んでいるため、すぐに製品にすることはできません。本番の製品用には、既に製材をして粗挽きという工程を終え、乾燥させています。今日の製材は、製材工程を見ていただくためにご用意いただいた丸太です。小椋さん、ありがとうございます。ちなみに本番製品は栃ですが、木材の都合上、今日は栓の木でサンプルを製作します。(形を決めるのが今日の目的なので、他の木材で問題無し) 「みんなの好きな丸太を選んでいいよ」という小椋さんの粋な計らいをいただきました。一番手前の太めの丸太をセレクト。 丸太から、器にするための製材の方法、取り方をレクチャー。 丸太を目の前に、器を当てながらご説明いただきました。まさに最も川上、素材の0からのスタートです。 フォークリフトに乗り、選んだ丸太を移動。 器で使用するサイズ(今回は直径22.5cm)に合わせて、丸太をチェーンソーで切ります。これを「玉切り」といいます。 切断された丸太を玉と言います。1個は1玉と数えます。3玉できました。 次の加工、巨大電動鋸へ。水分を含んだ丸太は一人では持てないくらい重く、テーブルには機械であげます。 器の直径22.5cmに合わせて丸太はカットしましたが、次は、この断面のどの部分から取るかを調整。高さは4.5cm。寸法を測り下書き。 巨大電動鋸で製材。ご覧の通り非常に危険な作業。音も非常に大きいので、耳栓をして作業します。 正面から。 器の大きさの材に。さきほどの1玉から、4個ほど取れました。 一人では持てない1玉から、4個しか取れないのです。。 この段階の端材は、小さな器の材としてもう一度カットするか、それにも使えなければ焚付けに。 さて、まだまだ続きます。 この四角の材ではまだろくろで挽く工程には進みません。 円柱形にするため、下書き。 角を取ります。 文章にすると簡単ですが、この巨大刃の電動鋸の刃に合わせて、先ほどの下書き通りに、重たく厚ぼったい木材をコントロールして削るのです。ものすごい仕事です。...

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−2 〜かたちを考える〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−2 〜かたちを考える〜

「みんなのどうぐ3 松本暮らしの木の器」の第2回目です。今回は、かたちを考える回です。 まずは、皆さんが日常一番使っている器をお持ちいただきました。食卓のシーンのアンケートを記載いただき、それをベースにしながら発表していただきます。一人暮らしの方から、お子さんがいらっしゃる家庭、家族構成もばらばらの皆さん。漆器、陶器、磁器、木の器、大きさはお椀から鉢と言えるようなものまで様々でした。「大きな器に少なく盛りつける」「東京から松本への引越し、家族が増えていったりと、生活環境とともに食生活・器が変わっていった」など、興味深い意見もたくさん出ながら、食卓イメージの意見交換。 皆さんが毎日使う器で重視することとして出た意見は、 ・持ちやすい ・いろいろな料理が盛りつけられる ・見た目が好き(食器棚の数ある器から、食卓に出して使いたくなる) ・収納しやすい(大きすぎる器は、食器棚の下の方で眠ることになる) など。この話し合いの時間は、いつもながら貴重で楽しい時間。 木皿に関しては、天然オイル仕上げのものは使ったことがないという方がほとんど。有り難いことに、Pint!の木皿を使っていただいているお客様はいらっしゃいましたが、平皿のプレートのため、ほとんどがパンや乾きものを盛りつけていらっしゃるとのこと。漆器や、ウレタン塗装のものは多く流通していますし、そちらの方が馴染みがあるのかもしれません。 今回の木の器では、「サラダ」「煮物」に挑戦したい!という声があがりました。煮物はやや色が移りそうですが、職人の小椋さんもお使いになられているようでしたし、大丈夫でしょう。我が家ではパスタにチャーハンなど、オリーブオイル仕上げの栃の木皿を様々な料理に使っていますが、木肌は使ううちに色濃く艶が出てきて、しみなどは気にならないくらいまで育っています。 皆さんが持ってきてくださった器の、高台部分にも注目。手のかかりやすさ、テーブルに置いたときの印象、高くしすぎると器自体の容量が減ります。 触って、持ってみて、実際の使うシーンを考えて話し合った結果、「高台は持ちやすさ、指の掛かりやすさとして必要だけれど、和の印象も強くなるので、いわゆる高台自体はつけない。本体部分から高台部分をなだらかにつなげて、持ちやすさを確保する」ということに。 今回製作する直径22.5cmの紙でイメージを共有しながら、盛りつけたいものをイメージ。前述のサラダ、煮物の他、お肉のおかず、フルーツ、お漬け物など。深さがあるので、嵩があるものでも対応できる万能な形。毎日食卓に登場しそうです。 他のポイントとしては、「見た目が重くならないよう、形を絞る」「迫力がありすぎるのは嫌」など、実際の食卓のイメージを浮かべながら、器のイメージを固めてゆきました。 みんなの器のイメージが固まってきたところで、実際に形を描きました。使い方の方向性は定まっているのですが、形は大きく分けて2案あり、両方比べて検討することになりました。 次回は2月に「形をつくる」回。職人の小椋さんの工房に伺って、サンプル製作&修正を行ないます。上の2案を製作いただいてから、いずれかに決める流れになりそうです。時間内におさまるかが今から少し心配ではありますが、しっかり進行してゆきたいと思います。 次回が3ヶ月後なのは、今回のみんなのどうぐ3に関しては、木材の調達から行なっており、木材の乾燥に必要な期間です。(通常は、予め木材サイズを決定し乾燥を進めているため、もっと短くなります)。今、小椋さんが木材の乾燥を進めてくださっています。次回はいよいよ形が決まりますので、ご期待くださいませ! 中地

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−1 〜素材を知る〜

みんなのどうぐが次々始まっています。 松本の栞日で、「松本暮らしの木の器」を作ります。 概要はこちらをご覧下さい。 今回は第1回目で、木の素材と、加工技術を知る回です。 職人から聞いた素材や技術の話、民俗学のジャンルにかかるような話をお伝えしながら、写真と動画を交えてご紹介。 そして、とにかくサンプルをたくさん触っていただきました。 刳物、曲げ物、挽物、指物、結物の5ジャンルに分けてご紹介。 今回製作するものは挽物ですが、他のものづくりの背景も面白い。 もっともっと、サンプルの用意を充実させてゆきたいです。 写真が充実している、前シリーズ「朝食の時間を愉しむ木のプレート」の、 【イベントレポート】みんなのどうぐvol.1-1回目 〜素材を知る〜 も是非ご覧下さい。 今回はお子様連れの方も多く、いつもとはまた違う賑やかさがある回となりました。 今回、日程の都合で欠席の大学生の方もいて、年齢、家族構成様々な方がいらっしゃいます。 どんな器ができるのでしょうか。 次回は11月8日。 楽しみです。 中地