かぐれのワードローブ #01-4 REPORT 〜 1stサンプルチェック・生地検討〜
かぐれのワードローブ#01、1ヶ月の期間をあけて第4回目の企画会議を行ないました。 【前回まで】 1回目 2016/7 #01-1 REPORT 〜製作アイテム検討〜 2回目 2016/8 #01-2 REPORT 〜デザイン検討〜 3回目 2016/9 #01-3 REPORT 〜トワルチェック・生地検討〜 コンセプトから出発して、アイテム選定・かぐれらしいオリジナル洋服についての考察など、序盤ではじっくり時間をかけて話し合いながら、イメージを固めて進めてきました。前回の3回目では、トワルができたことにより、具体的な形として見て、触ることができました。生地はシーチング素材で仮のものとはいえ、デザインとパターンの話し合いがスピードを持って進み、おおよそのデザインパターンと生地候補まで絞り込みました。 4回目となる今回は、候補の中でも有力だった生地で、enricaの町田さんがサンプルを製作してくださいました。この1stサンプルを元に、仕様を検討・修正し、新しく選定し直した生地候補から生地を選びます。 カバーを外してサンプルを取り出して吊るして見た瞬間、皆から「さすが!!」と、嬉しそうな表情で会議ははじまりました。1stサンプルながら、デザインとパターン・縫製仕上がりで、シルエットもとても綺麗。シンプルでも美しい洋服の存在感があります。enrica町田さん、いつもながら素晴らしい仕事をありがとうございます!! まずは、いつも通り奥田さんから試着を。着るとより形がわかり、生地感も相まって綺麗です。会議は始まったばかりですが、「良い!すごく良い!」とメンバー一同さらにヒートアップ。 リネン100%で、色味が重くないブラックの生地。リネンらしくシャリ感もありながら、肌触り良い柔らかさで、上質なリネン糸を使っている感じです。大人らしい上品な雰囲気のある生地でした。 ワンピースとセットで付ける、共生地のベルト紐。この太さが絶妙なバランスでマッチしていました。こんな風にさらっと巻いて結ぶだけで、シルエットも調整できつつ、がらっと印象が変わります。(付けなくても着られますので、お好みで選べます) 皆で交代で試着を。同じ服でも、合わせる服や着る人により、様々な表情を見せます。それぞれに素敵です。前開きタイプではないので、着脱時のスムーズさも重要なポイント。着心地も含めチェックしながら、生地とパターンを集中して検討。 シルエット、ベルト紐の長さ、袖や身丈の長さ、襟ぐりなど、入念にチェック。サイズは1サイズ展開ですので、この服において、幅広く素敵に着こなしてもられるベストの形とサイズを探ります。非常に難しいポイントですが、参加スタッフも多いため皆で試着を回しながら、それぞれの店舗のお客様を思い浮かべて、じっくりと話し合いを重ねました。今回の企画の利点をフルに活かしながら、でも単なる最大公約数にならないよう、町田さんから洋服の構造やバランス面からアドバイスをもらいながら擦り合わせてゆきます。 襟ぐりの1cmだけでも、驚くほど印象は変わります。 今回のサンプル色が黒のリネン生地で、長袖のロング丈と生地面積が広いこともあり、襟ぐりを狭くすると印象がかちっと固くなりがちに。でも、体型によっては襟の空き具合が気になるかも、、、文字通り紙一重の選択です。 この検討をそれぞれの箇所に対して繰り返し、デザインとパターンの修正点を決定しました。もちろん、それぞれを順にこなしてゆけば良いことでもなく、全体のバランスを常に考えながらの調整なので、とても重要で大変な工程です。 同時に生地も検討します。町田さんが前回までの打ち合わせ内容を受けて選んでくださった今回の1stサンプルの雰囲気がとても良く、当初の予定通り、素材はリネンで進行することに。リネン生地といっても、その中で糸の番手(太さ)、色パターン、加工の違いなど様々です。今回町田さんに新たにご用意いただいた生地候補の中から、リネン生地に絞り選んでゆきます。 今回のサンプルが1stですが、次の2ndを最終サンプルとする予定です。先の仕様の修正点とともに、生地の種類と色も変えることで、すべて一緒にチェックします。この生地選びと色選びに、今回の会議の後半ほとんどの時間を使いました。 2ndサンプルで何を優先してチェックするか。生地を変えてみるのか、それとも生地は1stサンプルのものに確定して他色を確認するのか?悩みに悩んだ末、生地は今回の1stサンプルと同じ生地に決定しました。あれこれ行き来して、様々な角度から意見を重ねた末、最終的に皆の希望を一斉に取ったところ満場一致でこの生地に。 気になる色展開は、現在のところ 「3色+特別カラー1色」 という案が有力ですが、次の会議で引き続き検討しますので次回に譲ります。ちなみに2ndサンプルは、その3色のうちの1色で製作します。次回レポートでご覧いただけますので、お楽しみに。 今回も、2時間があっという間の非常に濃い会議となりました。 上の内容をもとに、細かな仕様やパターンの変更を反映した2ndサンプル(同生地の別色)を、enrica町田さんにご用意いただきます。生地の手配や生産スケジュールの確保もあるため、次回(4回目)は念のため早く行うことにして、11/2に決定しました。...