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【イベントレポート】みんなのどうぐ3−2 〜かたちを考える〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−2 〜かたちを考える〜

「みんなのどうぐ3 松本暮らしの木の器」の第2回目です。今回は、かたちを考える回です。 まずは、皆さんが日常一番使っている器をお持ちいただきました。食卓のシーンのアンケートを記載いただき、それをベースにしながら発表していただきます。一人暮らしの方から、お子さんがいらっしゃる家庭、家族構成もばらばらの皆さん。漆器、陶器、磁器、木の器、大きさはお椀から鉢と言えるようなものまで様々でした。「大きな器に少なく盛りつける」「東京から松本への引越し、家族が増えていったりと、生活環境とともに食生活・器が変わっていった」など、興味深い意見もたくさん出ながら、食卓イメージの意見交換。 皆さんが毎日使う器で重視することとして出た意見は、 ・持ちやすい ・いろいろな料理が盛りつけられる ・見た目が好き(食器棚の数ある器から、食卓に出して使いたくなる) ・収納しやすい(大きすぎる器は、食器棚の下の方で眠ることになる) など。この話し合いの時間は、いつもながら貴重で楽しい時間。 木皿に関しては、天然オイル仕上げのものは使ったことがないという方がほとんど。有り難いことに、Pint!の木皿を使っていただいているお客様はいらっしゃいましたが、平皿のプレートのため、ほとんどがパンや乾きものを盛りつけていらっしゃるとのこと。漆器や、ウレタン塗装のものは多く流通していますし、そちらの方が馴染みがあるのかもしれません。 今回の木の器では、「サラダ」「煮物」に挑戦したい!という声があがりました。煮物はやや色が移りそうですが、職人の小椋さんもお使いになられているようでしたし、大丈夫でしょう。我が家ではパスタにチャーハンなど、オリーブオイル仕上げの栃の木皿を様々な料理に使っていますが、木肌は使ううちに色濃く艶が出てきて、しみなどは気にならないくらいまで育っています。 皆さんが持ってきてくださった器の、高台部分にも注目。手のかかりやすさ、テーブルに置いたときの印象、高くしすぎると器自体の容量が減ります。 触って、持ってみて、実際の使うシーンを考えて話し合った結果、「高台は持ちやすさ、指の掛かりやすさとして必要だけれど、和の印象も強くなるので、いわゆる高台自体はつけない。本体部分から高台部分をなだらかにつなげて、持ちやすさを確保する」ということに。 今回製作する直径22.5cmの紙でイメージを共有しながら、盛りつけたいものをイメージ。前述のサラダ、煮物の他、お肉のおかず、フルーツ、お漬け物など。深さがあるので、嵩があるものでも対応できる万能な形。毎日食卓に登場しそうです。 他のポイントとしては、「見た目が重くならないよう、形を絞る」「迫力がありすぎるのは嫌」など、実際の食卓のイメージを浮かべながら、器のイメージを固めてゆきました。 みんなの器のイメージが固まってきたところで、実際に形を描きました。使い方の方向性は定まっているのですが、形は大きく分けて2案あり、両方比べて検討することになりました。 次回は2月に「形をつくる」回。職人の小椋さんの工房に伺って、サンプル製作&修正を行ないます。上の2案を製作いただいてから、いずれかに決める流れになりそうです。時間内におさまるかが今から少し心配ではありますが、しっかり進行してゆきたいと思います。 次回が3ヶ月後なのは、今回のみんなのどうぐ3に関しては、木材の調達から行なっており、木材の乾燥に必要な期間です。(通常は、予め木材サイズを決定し乾燥を進めているため、もっと短くなります)。今、小椋さんが木材の乾燥を進めてくださっています。次回はいよいよ形が決まりますので、ご期待くださいませ! 中地

朝食の時間を愉しむ木のプレート 先行予約販売開始(先行割引)

現在進行中の「みんなのどうぐ1」で仕様が決定した、こちらの製品。 朝食の時間を愉しむ木のプレート(みんなのどうぐ1) 栃の木 8寸(24cm) 先行予約販売を開始しました。 今、職人の小椋さんに製作していただいています。 完成予定は11月中旬で、企画メンバーの皆さんとのお披露目会の後、販売開始日程は11月末を予定しています。 先行予約販売特典として、11月15日まででしたら2割引でご購入いただけます。 木目も、ご予約のお客様から優先的に写真でお選びいただけるように用意致しますので、是非予約購入をご検討下さいませ。 中地

みんなの使い方 0014 ろくろ挽きの木皿 欅の木 8寸(24cm)

長野県松本の栞日で、みんなのどうぐイベントにもご参加下さっている、グラフィックデザイナーの本城知香子さん。 いろいろ紙デザイン http://www.iroiro.in.net/ お使いいただいている写真のお皿は、欅の8寸(24cm)皿です。   使っている製品 ろくろ挽きの木皿 欅(けやき)の木 8寸(24cm) *廃番樹種 「みんなの使い方」は、製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPint!ページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。 Pint! 中地

曲げわっぱの取扱Q&A(3) 「拭き漆製品から出る気泡」

Q. タンブラー・カップ 曲げわっぱ に、熱めのお湯を入れると、山桜の皮の留め部分から、小さな気泡がでるのですが、これはどういった気泡なのでしょうか? 漆器には熱すぎる温度ということでしょうか。 A. 熱湯(80℃以上)でなければ少し熱め(6~70℃程度)のお湯を入れていただいても使用上問題はありません。 (漆の香りが強めにたってしまいますが。) 気泡に関してですが、拭き漆塗りは被膜が薄く、水や空気を若干通します。 そのため熱いお湯を入れると木が収縮し、漆糊の隙間から泡が出るのことがたまにあります。 これは使用した木の部位によって個体差があります。 有害なものではございませんが、気になる場合は、少しだけ熱を冷ましてから注いでください。 製品や、お取り扱い方法について、ご不明点がありましたら、こちらのフォームよりお気軽にお問い合わせ下さいませ。 中地

ろくろ挽きの木皿 | 天然オイル仕上げ リニューアル&一斉アップ 木目選べます

ろくろ挽きの木皿 | 天然オイル仕上げ こちらのシリーズ、人気をいただいており、全品欠品していました。 この度、一斉入荷し、大幅にリニューアルしました。 リニューアル内容は3つあります! 1)サイズ展開の変更 (旧)3サイズ展開 5寸(15cm) 7寸(21cm) 9寸(27cm) ↓ (新)2サイズ展開 6寸(18cm) 8寸(24cm) 三越伊勢丹さんの「パンのある暮らし」でデビューした新2サイズが、非常に使い勝手も良く、今の暮らしの食卓で使えるシーンが増えそうと考え、今後はこちらの2サイズにします。 2)樹種の変更 (旧) 栃の木 樅の木 栓の木 ↓ (新) 栃の木 樅の木 欅の木 茶筒やお椀などでも使っている、欅の木。見た目の特徴は、赤みがかった色。堅くて摩耗に強く、古くから建築材にも使われてきて、日本で愛され続けてきた木です。 3)お好きな木目を選べます! これまで、木目のご希望に関しては、ご連絡をいただいた場合にのみ、メールで個別やりとりをさせていただいていました。 これからは、全点撮影を行い、1点1点別ページでアップしました。 お好きな木目をお選びいただけます。 WEBで無垢の木皿を購入するときに大きなハードルとなる、「どんな木目のものが届くか分からない」という不安をなくします。 イベントで販売をしていると、木目を楽しそうに選んでいただいているお客さんがたくさんいらして、WEBでもそういう楽しみがあればと思っていました。 そこで、実店舗がないPintが今出来ることとして、木皿を全点撮影&個別にアップしました。 インパクト大の一覧ページはこちらです。 ↓ http://pint.mn/?mode=cate&cbid=1949734&csid=1...

【イベントレポート】みんなのどうぐ1−3 〜かたちを作る〜

先週の日曜日 9/13 は、暑さも和らぎ、晴れて気持ち良い朝。みんなのどうぐvol.1「朝食の時間を愉しむ木のプレート」(この企画の説明はこちら)もいよいよ第3回目です。 (これまでの記事 企画概要・第1回目:素材を知る・第2回目:かたちを考える) 今回は、「かたちを作る」です。 前回、みんなでかたちを考えて、このような仕様に決まりました。 図面はこちら。図面から、実際に形におこします。 長野県南木曽から、木地師の小椋さんに、ろくろの機械をお持ちいただきました。 実際に小椋さんに器を製作していただきながら、皆でその場で触り、かたちを考えます。 実際にデザイナーやバイヤーがするように(こんなに大人数なことはないと思いますが)、みんなで修正指示をかけ、最終サンプルを決定するのです。 商品の仕様を決定する大事な日です。 これまでのおさらいと自己紹介を終えて、早速開始します! 用意してきていただいた木材をろくろにセット。木曽川の石だそうです。良い石。 このような先の曲がった鉋で削ります。自ら打ち、研ぎも行うので、他の職人の道具は使わないのです。 ろくろで回転させて、刃をあてて挽いてゆきます。 みなさんからは歓声が。目の前で削られていて、形ができてきます。 先ずは外側の縁の形から。 実際に使う上でのイメージに沿っているか、触りながらチェック。 ここでのポイントは、「指にかかり、持ち(運び)やすいこと」でした。 「S字の曲線が深いもの」「もう少し削ったもの」と比較してみるため、もう2パターン製作いただきました。 2つのサンプルから、比べながら話し合い。 置いてみたときの印象も大事。 写真だと分かりにくいですが、3パターン、それぞれ微妙に違います。左から、 1:外側の縁が上がる幅20mm、浅めのS字 2:外側の縁が上がる幅20mm、深めのS字 3:外側の縁が上がる幅25mm、深めのS字 持ちやすさと見た目のバランスをみんなで検討して、 3:外側の縁が上がる幅25mm、深めのS字 に決定! いつも感じることですが、図面だけでは判断ができないことなので、実際に職人さんと一緒に場所と時間を共にして作ることは一番大事です。...

【みんなのどうぐ1先行予約販売】朝食の時間を愉しむ木のプレート

現在進行中のイベント、「みんなのどうぐvol.1 朝食の時間を愉しむ木のプレート」(概要はこちら http://blog.pint.mn/?p=1982) 朝食の時間を愉しむ木のプレートを、参加者のユーザー10名の皆様と企画しています。 非常に深く、良い議論と企画になっています。 ▼レポート 第1回目 〜素材を知る〜 http://blog.pint.mn/?p=2227 第2回目 〜かたちを考える〜 http://blog.pint.mn/?p=2299 第2回目で、形が決定しました。 発売は11月を予定していますが、今回は初めての試みとして、iichiさんのサイトで、先行予約販売を行っています。 【先行予約品】朝食の時間を愉しむ木のプレート 栃の木 24cm 先行予約販売は、予約特典として2割引となっています! ※こちらの図面をベースに製作しますが、仕様の確定は、木地を挽きながら最終調整を行うため、多少異なる場合がございます。 ご予約いただいた方は、次回以降の「みんなのどうぐ」のご案内を優先的にさせていただきます。 締め切りは8月26日です。 是非ご検討くださいませ。 中地

【限定1点】栗の木のカッティングボード 鉄ハンドル付き アップしました

【限定1点】栗の木のカッティングボード 四角 鉄ハンドル付き をアップしました。 昨年、伊勢丹新宿店での企画の際に1点のみ製作されたサンプル品。 セミオーダー用の展示品だったため、販売されずに見本用として展示されていました。 木工家具職人×鍛造職人の、それぞれの仕事が合わさったものづくり。 継続的な商品にすると、価格が倍近くになってしまいますが、1点限り売り切りのため、お得な価格になっています。 この手のカッティングボードで、それぞれ専門の職人が1点ずつ製作しているものはなかなかないと思います。 長くお使いいただき、育てていってください。 中地

楢の木のプレート 再入荷 20150809

木のプレート | 天然オイル仕上げ 各種 入荷致しました。 しばらく欠品していましたが、大小サイズの2種類ともに揃いました。 無垢材・天然オイルで作られるプレートとしては非常に薄いと言えます。 そのために、製作くださっている家具職人の清水泰さんから様々なアドバイスをいただきながら、材料調達、製作まで依頼して完成したもの。 普段の食事のお皿としてはもちろん、小サイズは来客用のお菓子の盛りつけにも使ってくださっている方が多いようです。 ギフト、引き出物としても人気です。 中地