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【イベントレポート】みんなのどうぐ3−4 〜完成披露食事会〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−4 〜完成披露食事会〜

みんなのどうぐ3「松本暮らしの木の器」ついに完成しました!(商品ページは、最下部にリンクがあります) 【前回までのレポート】  0回目:松本の器を考える  1回目:素材を知る  2回目:かたちを考える  3回目:かたちを作る) 今日は最終回で、完成お披露目会。完成した器をお持ちしました。大小2サイズをそれぞれ20枚ずつ、合計40枚。無垢材のため木目は一点一点異なりますので、全て並べて、皆さんをお迎えします。 会場の栞日の4階会場にぴったり収まりました。なかなかこうしてたくさんの木目を見ながら、選べたりする機会はありません。これらの中から好きなものを選んでいただき、その器で、みんなで持寄りの食事をいただきます。 今回、急なご予定や体調不良の方もいらっしゃり、残念ながらご参加人数がぐっと減ってしまいました。(欠席の方には、栞日でお渡しします) 会場に到着した参加者の皆さんからは並んだ姿と、完成品の仕上りに笑顔と喜びの声が。 早速、お好きな木目を選んでいただきました。 前回、工房で形を決めましたが、完成品を見るのは今日が初めて。 前回の製作時は、製作の流れをご覧いただくために、製材したての材木を使っていました。そのため、水分を多く含んでいて重かったのですが、実際の完成品は軽く、手に持ったみなさんからは、嬉しい驚きの声をいただきました。薄さも、出来る限り薄くお願いした希望の形通りとなりました。 木目の柄、色の濃さ、微妙な縁の厚みや太さの違い(挽きながら、強度を見て調整くださっているため)、持った感触(無垢の木のため、多少の重さの違いがあります)など、無垢材の木のものづくりならではの違いがあります。 見て、持って、裏側も見て、楽しそうに選んでいただきました。あっという間に時間が過ぎます。 木目と色のお好みや、複数枚購入される方はその組み合わせを楽しんで選ばれていました。お好みの木目も様々で、選んだ理由を伺っているとそれぞれの好みとこだわりがあり、楽しいです。 器を選んでいただいた後は、実際に器を使ってみんなで持寄り料理を盛付け。 企画会議のときに挙がっていた「お漬け物」 私が住んでいる関東では、お漬け物というと小さな器にちょこんと盛りつけることが多いですが、松本をはじめ長野では、人が集まるときにはこれくらいのボリュームで豪快に盛りつけられるそう。色鮮やかで美しいです。 りんごとチーズのお肉巻き。お肉と木の器もよく合います。 菜の花、にんじん、アスパラ。木肌に野菜の鮮やかな色が映えます。 ちらし寿司も登場!ご飯ものももちろん相性抜群です。企画会議のときは、この器でカレーも食べたい!という声も。(カレーは色がつきやすいのでご注意を) ここまでは、参加者の皆さんがご用意くださったお料理です。打ち合わせなしの持寄り料理パーティーでしたが、華やかかつバランスの良い食卓になりました!さすがのチームワークです。 こちらは、スペシャルゲストの、おひさまキッチン主宰の後藤和美さん。 松本のとなりの安曇野で、料理教室を開かれています。 地元のものを中心に、旬の食材を使ったお料理を作られています。 参加メンバーのご紹介の縁で、ゲストとしてお迎えしました。 安曇野の素敵な暮らしと料理が紹介されている書籍も出版されていますので、ご興味ある方は是非ご覧下さい。 後藤さんとは、このイベントを春の料理として、夏・秋・冬と、この器に、地元の四季の食材を料理を作っていただくという年間通じた企画を一緒に取組みます。夏以降のイベントに関しては、詳細決まり次第ご案内しますので、お楽しみに。 大きな器には、...

檜の椀 荒挽きストック

来月予定のイベントで、オリジナルで檜の椀を製作し、出品致します。イベントの案内は、情報公開になりましたら改めてご案内致します。 こちらの写真は、檜の椀の荒挽きと呼ばれる半製品の状態のストックです。この状態で木材の真ん中部分まで乾燥させてから、椀の形に削り出します。この荒挽きをストックする倉庫は、いつも製作をお願いしている木地師さんではなく、共同で取組みすることになった西東京の山主さんのもの。来月のイベントを皮切りに、プロジェクトをスタートします。 檜の椀、器は古くから上等なものとされ、生産、流通量ともに限られたものづくり。どうぞご期待ください。

製作工程で出る木の端材

ろくろ挽きの木皿シリーズを製作下さっている木地師の工房兼ショールームの外。 製作時に切られる木の端材。丸太⇒輪切り⇒直方体と製材していきますが、輪切り⇒直方体に切るときに出た端材と思われます。こちらはショールーム脇のためディスプレイに積まれていますが、工房で出た端材は燃料にされるそう。 器を挽くときに出るもっと小さなオガクズは、養豚場などで床敷として使われるようです。昔から使われ活かされてきた天然素材は、無駄なく最後まで使われます。 挽物の製作時の流れは、こちらの記事で詳しく紹介しております。 【イベントレポート】みんなのどうぐ3−3 〜かたちを作る〜 中地

ろくろ挽きの欅の木の茶筒 大・小サイズ 再入荷 20160322

ろくろ挽きの欅の木の茶筒 大・小サイズ 再入荷 20160322

ろくろ挽きの欅の木の茶筒(小) ろくろ挽きの欅の木の茶筒(大) を再入荷致しました。春の御祝いからか、ご注文を多数いただいており欠品していましたが、久しぶりの入荷となりました。 今日は、以前「「わたし」のコーヒーを愉しむ時間」イベントで一緒だった八蔵さんといざきあつしさんとの打合せで、八蔵さんご自宅に伺いましたが、変わらず茶筒をコーヒー豆に使ってくださっていました(みんなの使い方 0000)。ご購入いただいてから1年以上、コーヒーの色も油も付いておらず、綺麗にお使いいただいていました。コーヒー豆を入れても、入れ替えの際に乾拭きをするだけとのことです。

みんなの使い方 0022  朝食の時間を愉しむ木のプレート

みんなの使い方 0022  朝食の時間を愉しむ木のプレート

前回に引き続き、みんなのどうぐ#01の朝食プレートです。 トーストには、オイル仕上げの木のプレートがおすすめです。陶磁器ですと、お皿に面するトーストの裏側に湯気がたまり湿ってしまいがちですが、オイル仕上げの木皿の場合、木肌が湯気を吸ってくれます。さくさくのトーストが食べられます。 縁の厚みで、指にかかりやすく、持ち運びやすくなっています。見た目にも、シャープすぎない印象でいろいろな料理に合いそうです。 使っている、みんなのどうぐ#01の朝食プレートはこちら。   朝食の時間を愉しむ木のプレート 栃 24cm ●みんなの使い方について製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 ●写真募集しています 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPint!ページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。

みんなの使い方 0021  朝食の時間を愉しむ木のプレート

みんなの使い方 0021  朝食の時間を愉しむ木のプレート

みんなのどうぐ #01に参加くださったお客様から、写真をいただきました。 自ら企画に携わった器。お渡しした後にも、毎日たくさんお使いいただけていて嬉しいです。 餃子を盛り付け!オイル仕上げの木の器には、染みを避けて油物には使わない方は多いですが、こうして積極的に使っていただけると嬉しいです。木肌が油をどんどん吸ってゆきますので、木の器にとっては悪いことはありません。私も、テストを兼ねて油ものも気にせず使い続けていますが、染みは馴染み全体的に色濃くなります。もちろん、使い始めは油を吸った部分だけ染みになりますが、吸い続ければ染みではなく全体が濃くなってゆきます。あと、気になるときはオリーブオイルで手入れをしていただくと、馴染みやすいです。 好みもありますので、全ての方にオススメはしませんが、がっつりと育てたい方には、油ものにも遠慮せずお使いいただけたらと思います。経験上、栃の木のオリーブオイル仕上げは、良い具合に育ちやすいです。 こちらの器も、時間が経って、どのくらい色濃く良い感じに育ってゆくか、楽しみです。     朝食の時間を愉しむ木のプレート 栃 24cm ●みんなの使い方について製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 ●写真募集しています 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPint!ページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−3 〜かたちを作る〜

【イベントレポート】みんなのどうぐ3−3 〜かたちを作る〜

「みんなのどうぐ3 松本暮らしの木の器」の第3回目です。今回は、かたちを作る回です。 今日の目的は、前回までに決めたイメージを形に起こし、形を最終決定すること。 過去のレポートはこちら。1回目:素材と技術を知る、2回目:かたちを考える みんなのどうぐ3では、メイン会場が栞日ということで、企画参加メンバーの皆様が長野県松本・安曇野在住です。製作のカネキン小椋製盆所は、長野県南木曽。これまでの「かたちを作る」回では、東京会場だったため、小椋さんに移動式のろくろを会場まで運んでいただき、出張開催していましたが、今回はカネキン小椋製盆所の工房を訪問致しました。 松本からは片道約2時間ほど。 お昼を済ませて南木曽駅集合、小椋さんの車で迎えにきていただきました。 1時から5時くらいまで、みっちり4時間。一日遠足のスペシャルな回をレポート致します。 今回の工房訪問。 ろくろの持ち込みではなく臨場感たっぷりの現場であることから、小椋さんの協力をいただき、コンテンツも充実させることができました。 通常であれば、木地の製作にほぼ全ての時間をあてますが、今回は製材工程から皆様にご覧いただきました。「木」が、器になるまでを全て見られる流れになっています。 まずは工房ではなく、近くの材木置き場へ。 こちらは、今日のサンプル製作用に集めておいていただいた丸太たち。丸太を切っても、水分をたくさん含んでいるため、すぐに製品にすることはできません。本番の製品用には、既に製材をして粗挽きという工程を終え、乾燥させています。今日の製材は、製材工程を見ていただくためにご用意いただいた丸太です。小椋さん、ありがとうございます。ちなみに本番製品は栃ですが、木材の都合上、今日は栓の木でサンプルを製作します。(形を決めるのが今日の目的なので、他の木材で問題無し) 「みんなの好きな丸太を選んでいいよ」という小椋さんの粋な計らいをいただきました。一番手前の太めの丸太をセレクト。 丸太から、器にするための製材の方法、取り方をレクチャー。 丸太を目の前に、器を当てながらご説明いただきました。まさに最も川上、素材の0からのスタートです。 フォークリフトに乗り、選んだ丸太を移動。 器で使用するサイズ(今回は直径22.5cm)に合わせて、丸太をチェーンソーで切ります。これを「玉切り」といいます。 切断された丸太を玉と言います。1個は1玉と数えます。3玉できました。 次の加工、巨大電動鋸へ。水分を含んだ丸太は一人では持てないくらい重く、テーブルには機械であげます。 器の直径22.5cmに合わせて丸太はカットしましたが、次は、この断面のどの部分から取るかを調整。高さは4.5cm。寸法を測り下書き。 巨大電動鋸で製材。ご覧の通り非常に危険な作業。音も非常に大きいので、耳栓をして作業します。 正面から。 器の大きさの材に。さきほどの1玉から、4個ほど取れました。 一人では持てない1玉から、4個しか取れないのです。。 この段階の端材は、小さな器の材としてもう一度カットするか、それにも使えなければ焚付けに。 さて、まだまだ続きます。 この四角の材ではまだろくろで挽く工程には進みません。 円柱形にするため、下書き。 角を取ります。 文章にすると簡単ですが、この巨大刃の電動鋸の刃に合わせて、先ほどの下書き通りに、重たく厚ぼったい木材をコントロールして削るのです。ものすごい仕事です。...