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2017.4.5 (wed) - 4.11 (tue) リネンを着る、リネンと暮らす|阪急梅田本店

2017.4.5 (wed) - 4.11 (tue) リネンを着る、リネンと暮らす|阪急梅田本店

2017.4.5 (wed) – 4.11 (tue) 昨年に引き続き、阪急うめだ本店の10階SOUQ広場に出展します。 メンバーは、 PINT(キッチン・ダイニング雑貨) yohaku(洋服) toaru_.(ブローチ) 鉄と木 HALO(鉄と木の雑貨・家具)  「リネン」素材を中心に、洋服から雑貨までを集めました。 洋服は、yohaku×PINTのコラボアイテム、yohakuの今シーズンのものに定番アイテム、ケンランドリネンニットもたくさんお持ちします。ストールは草木染めの100番手リネンストールの新色に、ラミーの先染めチェックの新しいストールも初お披露目となります。リネンニットやリネンコットンなど、ラインナップ豊富に揃えました。 織りや編み、染めにより生地は多種多様です。ここまで揃ってご覧いただけるのはなかなかない機会と思います。リネンという素材の新しい一面をご覧ください。洋服やストールと合わせて、一緒にコーディネートしたい様々な素材と作家のブローチもご紹介します。 雑貨は、ハンカチやキッチンクロスを中心に、器をはじめキッチン・ダイニングのものを揃えています。新製品は、少しシーンを広げてリネンシーツも。昨年と同じく、鉄と木 HALOからは卓上の小物から、スツールやテーブルもご紹介します。オリジナル制作のオーダーも承ります。 —————————————————————————- リネンを着る、リネンと暮らす 2017.4.5 (水) – 4.11 (火)   日〜火 10:00〜20:00 水〜土 10:00〜21:00 ※最終日11日は17:00まで 阪急梅田本店 地図  阪急うめだ本店10階SOUQ —————————————————————————-...

【再入荷】草木染めリネンストール / 鍛冶職人の包丁

【再入荷】草木染めリネンストール / 鍛冶職人の包丁

再入荷のご案内です。 草木染めストール|各色 鴇色、縹色、藤鼠色など、欠けていたカラーも入荷いたしました。 鍛冶職人の包丁 まな板とセットで人気のこちらの包丁も再入荷。 これから、春らしい製品が続々入荷する予定です。 楽しみにお待ちくださいませ。 ▼ PINT webshop http://pint.mn/ ▼ プロフィール Pintについて ▼ PINT BLOG 人気カテゴリー PINTのものづくり 募集中イベント・イベント告知 再入荷・発売開始アイテム一覧 欠品中アイテム 入荷時期と予約受付のご案内 素材の取扱・お手入れ一覧 みんなの使い方

みんなの使い方 035 せっ器/タンブラー/楢の木のプレート 他

みんなの使い方 035 せっ器/タンブラー/楢の木のプレート 他

ひな祭りのランチに。kiitosrosette 伊藤さんからいただきました。 PINTの様々な素材の器を合わせて使ってくださっています。 せっ器 スクエアプレート(S) 10cm せっ器 ロングプレート 32×13.5cm 楢の木のプレート(大) ろくろ挽きの木皿 樅(もみ)の木 6寸(18cm) タンブラー 円柱 白 毎日使える拭き漆の器(みんなのどうぐ #00)黒 ●みんなの使い方について製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 ●写真募集しています 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPINTページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。 PINT 中地

みんなの使い方 034 楢の木のプレート(大)

みんなの使い方 034 楢の木のプレート(大)

先月のバレンタインのときに使ってくださったkiitosrosette 伊藤さんからいただきました。 楢の木のプレート(大) ●みんなの使い方について製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 ●写真募集しています 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPINTページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。

【 PINTのものづくり vol.2 】天然素材を使う

【 PINTのものづくり vol.2 】天然素材を使う

PINTが考えるものづくりについて、第2弾です。 (前の記事) vol.1 現代の民具を作る 前回ご紹介した、PINTが考え、作る「現代の民具」はこのようなものでした。 1)今の時代の中で、毎日使えて、長く使える道具 2)ものを考えるのは、使い手。暮らしのプロ=私たち一般の人 3)作るのは腕の確かな職人 前回は、主に考え方を書きましたが、今回はものづくりに焦点を当てたいと思います。 『素材について』 PINTの製品は全て天然素材をそのまま使っています。木、竹、リネン、植物、土、鉄など。 これは、天然素材ありきでものを作ることから始まったわけではなく、良いものを作るということから考えた結果、天然素材になりました。 先ほど紹介した、 1)今の時代の中で、毎日使えて、長く使える道具 のために、PINTが作りたい道具のポイントをいくつか挙げてみます。 ————————————————————— ・道具として素材の特性が活かされている ・毎日使える、長く使える ・使っていて毎回楽しい ・見て触って心地良い ————————————————————— こうして考えると、「強い」「劣化しない」「むしろ使っているうちに育つ」「経年変化が良い」というのが素材の条件として浮かんできます。製法にも関わりますが、素材においては、これを最も満たすのは天然素材と考えました。特に、使うほどに良くなる、育つというのは、天然素材の大きな特長だと思います。 天然素材について知りたいと思い、民俗学の文献をあたったり、産地に伺い職人から話を聞いたり、自らも使ううちに、この方向でものづくりをチャレンジし、深めてゆきたいという思いを強くしました。 何万年、何千年と人類が暮らし、繁栄してきました。例えばプラスチックに代表される石油製品が生まれ本格的に使われ始めたのはここ百年ほどと言われています。石油製品をはじめ、科学技術の発展により新しい素材が生まれ、新たなものや利便性を生み出しました。人口増加と、形を変えながら成長する経済と消費にも適合し、暮らしを便利に大きく変えてきました。全てを一括りにではできませんが、大量生産でマーケットに投入し続けるというのがこの方法です。ロスがなく安定して生産し供給できること、品質も均一なものにして、ぶれを抑えられることも大事なポイントになります。 逆に、天然素材を見てみると、今のマーケットの規模と形とは、相性は良くありません。ロスがある、安定していない、個体差がある、自然のものなのでぶれがないことがあり得ない。 例えば、天然木の無垢材は伐採から乾燥して製品にするまで非常に時間がかかりますし、乾燥させた中でも使えない部材もたくさん出てきます。製品にして、仕上げを例えばオイル塗装にすると、店頭(照明が強かったり乾燥が強かったりします)で反りが生じたりします。職人が店を構え直接使い手に売るのではなく、流通の間に様々な人や会社が介在するようになりました。売る専門のお店としては、生産に遅れが出たり、個体差があったり、説明や対応が少し面倒な素材製品はリスクになるので、できれば避けたくなります。また、ネット販売するにも、木目が一点一点異なります。現在ではなかなか取り扱い、販売しにくいものです。 それは事実なのですが、天然素材自体は何も変わっていません。流通都合ではなく向き合い、学び知れば、メリットもたくさんあるはずです(もちろんデメリットも)。単にマーケットや消費行動との相性がよくないというだけで消えゆくあるのはとてももったいないと思っています。ものづくりのあり方を見つめ、良さを知ってもらい、今の暮らしで使われるものを考え、販売の方法も見直すことで、使われ続ける一つのきっかけになれればとPINTは考えています。 人は、木や植物を活かしたり、あらゆる自然の素材とともに暮らしてきました。科学技術の発展以降とはスピードが違うとしても、この環境で着々と暮らしの営みを続けてきました。天然素材や昔々の暮らしが劣っているということはなく、使って良い素材だったからこそ、何百年、何千年と道具として使われ、世代を超えてアップデートされ続けたのだと思います。 今は、暮らし方も大きく変わりましたが、だからこそ、その中で新たな天然素材のポテンシャルも出てくるのではないでしょうか。 天然素材の中でも、PINTは日本で長く使われてきた素材を選んでいます。古く歴史を遡れば、もちろん今のような流通はなかったので、輸入材や輸入品は多くはありませんでした。技術が大陸から伝わってきても、それは人の移動とともに伝わり、素材と環境は暮らす土地に合わせながら発展してきました。ですから、自然と暮らす地域で採れる素材が使われてきました。そうした制約条件によるものでしたが、結果的にそれは理に適ったものでもありました。気温や湿度などの気候環境からできた素材は、やはりその土地で使われるのが無理なく負担が少ないです。...

みんなの使い方 0033 シャトルリネン25HD マルチクロスM(全10色)

みんなの使い方 0033 シャトルリネン25HD マルチクロスM(全10色)

以前、荒井康成さんのご自宅に伺った時の部屋の片隅の1コマ。 洗いざらしのリネンクロスと野菜かごが光を受けて綺麗でした。 25HDリネンクロスシリーズの生地は、シャトル織機で超高密度に織り、織機からおろしたての生のリネン生地。通常行われる柔軟加工や糊付けなどはされていないので、たっぷりの糸がぎゅっと詰まった独特の風合いです。そのため、こうした表情になります。たくさん使って洗っていただくと、こしがありながらもくたっと柔らかくなってきます。こちらはまだ初期状態。これは数年前なので、今はもっと育っているでしょうか。 今度またお邪魔するときに見るのが楽しみです。 使っている製品はこちらです。 シャトルリネン25HD マルチクロス 65×65cm <各色> ●みんなの使い方について製品が実際に使われているシーンを共有し、使い方の幅を広げてゆくプロジェクトです。伝統的なものづくりを、今の暮らしでどのように活かし、楽しむことができるのか。使い手の皆様と一緒にその可能性を広げてゆきたいと思います。 ●写真募集しています 皆様の写真投稿をお待ちしております。info(@)pint.mnか、facebookのPint!ページに写真とメッセージをお送り下さいませ。表記方法等ご希望がある場合は、記載するお名前、WEBサイトのリンク先をご連絡くださいませ。どうぞ宜しくお願い致します。 Pint! 中地

四季を味わう木の器 冬のランチ会レポート

四季を味わう木の器 冬のランチ会レポート

先日、四季を味わう木の器 冬のランチ会を終えました。 秋に引き続き、会場は栞日。春・夏・秋と続き、いよいよ最終回の冬の回となりました。 今回も、料理はおひさまキッチンの後藤和美さんです。 冬で野菜の少ない時期、食材は保存のきく野菜や乾物などが中心。 そこで今回のテーマは、信州に伝わる”おこひる”。 “おこひる”とは、農作業の合間に食べるおやつ、軽食的なものです。 ゆったりお茶時間、ティータイムを楽しむ軽い食事メニューとなりました。 後藤さんから、冬の安曇野の食材のお話とレシピを聞きながら、盛り付けをしていただきます。パンもフルーツも木の器には相性抜群です。 メニューはこちら。 ・信州にはおやきという食べ物がありますが、それに似せて、おやきパンを。中身の具は、ニンジンきんぴら(ネギ味噌)、きのこ炒め、切り干し大根煮の3種類。 ・長芋(山形村の特産)、葱、れんこんのケークサレ ・りんご、ルバーブ入りスパイスケーキ ・りんご、ルバーブ煮ヨーグルトソース ・白ワインムース 木のプレートをトレイ代わりに使い、小さなグラスを並べても良いですね。これからの春、夏に特に試してみたい使い方です。 今回は初めて参加いただいた方もいらっしゃれば、久しぶりにお会いできた製品企画メンバーもいらっしゃり、なごやかな楽しいティータイムとなりました。 今回で、「四季を味わう木の器」で、長野の季節ごとの食材を活かして春夏秋冬それぞれのランチ会を開催し、完了しました。こうして見ると、長野の食の豊かさを感じますし、各回の食事時間に話にあがった、長野の食文化や季節の移り変わりも大変興味深いものでした。私が住む東京よりも、季節と地域性が豊かな暮らしは、いつもとは違った視点で食や暮らしを感じることができました。このような企画を、松本安曇野のみんなで考え、長野(南木曽)の職人が作った器で実現できて素晴らしいイベントとなりました。 企画メンバー、ご参加くださった方々、職人の小椋さん、今回の企画パートナーと会場の栞日菊地さん、料理を担当くださった後藤さん、本当にありがとうございました。 これまでの各回はこちらより → 春  夏  秋  冬(本記事です)  こうした地域シリーズで、みんなのどうぐや、食を始めとした暮らしの文化をつなげたイベント、今後もチャレンジしたいと思います。ご興味ある方は、共同開催、参加者さん問わずご連絡をお待ちしております。お気軽にお問い合わせフォームよりメッセージくださいませ。 PINT 中地

【 PINTのものづくり vol.1 】現代の民具を作る

【 PINTのものづくり vol.1 】現代の民具を作る

PINTが考えるものづくりについて、ブログにも書いてみようかと思います。ときどき更新してゆきます。 「PINTについて」にも書いていますが、ところどころを詳しく、テーマ別に分けて書く予定です。内容は普段、僕が職人の皆さんや、一緒にPINTを作っているパートナーや友人のみんな、イベントでお会いできたお客さんと話しているようなことです。今は基本的にはwebで販売をしているので、なかなかお客さんとお会いする機会も少ないため、どういった視点と思いでPINTのものやショップができているか、知っていただく手がかりの一つになればと思います。これまでにないくらい長いので、興味のある方に読んでいただけたらと思います。初回である今回は、PINTの根っこの部分から。ということで、最初のテーマはこちらです。 『現代の民具を作る』 これは、PINTをはじめた理由です。この思いに至るまでをお伝えしたいと思います。 ざっくりした流れですが、作り手、売り手、使い手があってものが流通します。昔々は、作り手=使い手という時代が続きました。例えば、農家が春から秋は農作業を行い、冬の農閑期には稲わらや家の周りで採れる材料を使って自分たちで使う道具を作るという生活。僕は地方の産地に行くときに、民俗資料館に行くのが好きなのですが、こういったところには昔の民家で使われた道具が並んでいます。「民具」といわれるものです。お椀などの日用品もあります。装飾もない、本当のただの木の椀なのですが、そういったものが、静かに、強く、とても美しいと感じます。毎日使う道具として考えられ作られた、飾らないかたち。そして、長年使われ続けたことによって、素材も良い具合に変化していました。触れられ使われることで人の手の力も宿ったのかもしれません。 今は、たくさんのものがあるけれど、こういうものはあんまりないなと思いました。webも流通の発展もあり、それこそ数え切れないほどの商品を探し、買える時代だけれど欲しいものがあまりない。出会いは増えるばかりだけど、不思議とぐっとくるものと出会えない。マーケティングという面からみれば、飽和したマーケットで「ニッチ」「差別化」「斬新さ」を競い、製作が分業化した必然の結果として「デザイナーの仕事としてのデザイン」的なものが生まれ、供給者側からみれば「今のマーケットでいかに売りやすいか」を目指して、ものが生み出され続けました。 もちろんその中に良いものもたくさんあるとは思いますが、僕個人の体験だと、しっくりくるものが少なかったんです。ありすぎて出会いにくい、というのもあるかと思います。 これまで、雑貨の商社で働いていたこともあり、ものの流れや業界的な潮流も眺めてきました。今の現状は、これまでの時代の流れも含めた構造的な問題の一つの結果で、携わる人たちに問題があるのではないと思っていますが、あまりわくわくしませんでした。ここ最近は特に、新たな良い兆しはたくさんありますが、これまでの主流とは違ったアプローチでものづくり、ものを流通する形を試してみたいと思いました。 昔と今の一番根っこの違いは、使い手ファーストか、売り手ファーストなのか。昔は、自分で使うためだけなので完全に使い手ファーストです。ファーストというよりも、他に存在しない。飾るためでもなく、売るためでもなく、単に使いやすい、使いたいものを作りました。今は流通構造上、売れなければ始まらないので、売り手ファーストという面が拭えません。作り手は売り手が求めるものを作るのが近道ですし、売り手は売りやすいものを仕入れたい。使い手は、僕も含めてですが今自らの手でものを作るというのは無理なので、売り手が提供するものから選ぶ。こうなると当然、「販売」がゴールとならざるを得ません。特にマスマーケットに近づけば近づくほど、合理的に動けば動くほど、この傾向は強くなります。結果、流通向けの似通った製品が増え続けたといえるのかもしれません。 PINTを作ったきっかけは、マーケットに向いて販売をゴールにするのではなく、使い手目線のものを作りたいという思いでした。良い意味でマーケットや流通を無視して、使い手として使いたいもの、素材の特長、それを生かす製法、それだけでものを作る。そうすれば、現代流通では姿が見えなくなってしまった「もの」ができるのではないかと考えました。 いわば、「現代の民具」です。これを作りたいです。 PINTが作るこの「現代の民具」とは、こんな性格のものです。 1)今の時代の中で、毎日使えて、長く使える道具 2)ものを考えるのは、使い手。暮らしのプロ=私たち一般の人 3)作るのは腕の確かな職人 1つずつ詳しく見ていきます。 1)今の時代の中で、毎日使えて、長く使える道具。 まず、今の時代というポイント。日本の歴史は面白く、大陸からの文化を継承しつつも、島国で極東のどん詰まりという地理的な環境もあり、長い年月をかけて、独自の文化が作られてきました。明治維新から始まり戦後特に、海外の文化を輸入してきました。和服から洋服になり、食事は洋風どころか世界中の食を制覇しようかというほどの貪欲な吸収ぶり。家は日本家屋から、フローリングと和室がミックスした作りに変わりました。土間は消えましたが、玄関では靴を脱いで家に上がる。輸入しながらも、譲れない部分もあり、日本流にミックス、ローカライズするという現象が起きます。このカオス具合は、面白い魅力の一つと思います。他の例だと、日本の家は、床生活とテーブル生活が同居し、テーブル生活においても家が狭く天井も低いため、ダイニングテーブルの高さも低かったりします。こういったリアルな一つ一つをぼんやりとでも捉えながら、今の時代の中の道具を考えたいと思います。 また、PINTが作るのは民具という文字通り、雑貨というよりも、道具。暮らしの道具を作るので、登場回数の多いことを重要です。 加えて、長く使えるという点。マーケティング的には消耗品やシーズンごとの買い替え需要があるものが最強ですが、それは大分作り手と売り手都合の話。僕は、個人として単純に気持ち良いので、良いものを長く使いたいと思います。長く使うには、劣化しない素材であることが必要です。長く使える素材で、メンテナンスができて、使うほどによく馴染み育つ素材。プラスチックではなく、天然素材ということになります。木、漆、リネン、藍、草木、土、鉄。天然素材はすごい(流通上では安定せず嫌われますが)。だから、PINTは天然素材にこだわります。使うたびに劣化しないから、使うたびに気持ち良い。そして、使ってときどき手入れすると、風合いもよくなって素敵な経年変化が。使うたびに楽しいんです。こんなものだったら、欲しいなと思います。 2)ものを考えるのは、使い手。生活のプロ=僕たち一般の民。 デザイナーでもバイヤーでもなく、生活のプロである僕たちが作るのが民具。 毎日の暮らしの中で使う道具ならば、毎日の暮らしをする人が考えるのが近道です。1)ではここ数十年のスタイルという大きさで書きましたが、もっと最近で言うと、ライフスタイルは多様化し、パーソナライズされています。以前のように、3種の神器が全国民に売れるのではなく、「今年は○○調が流行」という時代でもなければ、絶対的なカリスマがいるのでもなく、一人一人が自分の好みにミックスして暮らしを作っています。では「オーダーメイドが最強か?」となりがちですが、これはコスト面でも、継続性としても最善ではないと思っています。多様化して全てを束ねるのではなく、個人的なスタイルや性別を良い意味で超えて、使われ続けるものを作ります。 ただ、暮らしの中で「これあったらいいな」という視点だけでは、単なる便利グッズが生まれてくるだけです。PINTでは、「みんなのどうぐ」プロジェクトで、素材や製法をみっちり勉強し共有した上で製品企画を行う取り組みをしています。「みんなのどうぐ」については、また別の回で詳しく紹介します。 3)作るのは腕の確かな職人。 実際、昔のように国民総作り手環境ではないので、製作は職人に依頼します。直接産地を訪問して、腕も確かでPINTの思いにも乗ってくださった頼りになる職人たちです。あくまで使って楽しい、気持ち良いものを目指して、クオリティ高いものを作りたいと思います。 1)で触れた天然素材を知り尽くす職人が、伝統的な製法で作ります。長く続いてきた製法には、昔の人が世代を超えて絶えずアップデートを重ねてきた知恵の結晶です。素材を生かしきるためにも、職人にも一緒に考えていただき、製作をお願いしています。 こんなことを考えながら、「現代の民具」を作ってゆきます。雑貨業界にもいわゆるマーケットにも向いていないまま、マイペースにものづくりをしています。もちろん販売することが前提ですが、webやイベントを通じた、使い手と1対1で向き合える流通がメインです。 PINTを始めて5年。このペースで製品企画をしたりしているので、歩みはゆっくりですが、アイテムラインナップを眺めると輪郭がくっきりしてきたように思います。今年も新しい製品企画がいくつか進んでいますが、こうして考えを整理しながら進めてゆきたいと思います。 長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました。...

2017.2.24 (fri) - 2.26 (sun) 余白鳥越展 【余白にあつまるvol.2】

2/24(金) 25(土) 26(日) 東京・鳥越の【余白で開催される合同展示会 【余白にあつまるvol.2】 にPINTも出展いたします。 余白 洋服は、余白、福岡の宮田織物、うねぎの寝床の3社。 PINTは、「わたしのコーヒーを愉しむ時間」として、いざきあつしの器(陶器)、八蔵(喫茶)と出店します。キッチン・ダイニング周りのアイテムを中心にお持ちします。 今回、PINTのキッチンクロスやハンカチ、テーブルクロスなどに使っているリネン生地を、余白が洋服に生まれ変わらせてくれました。余白とPINTのコラボアイテムお披露目となります。 同じリネン生地の雑貨と洋服をご覧いただける面白い展示になりそうです。洋服、雑貨、コーヒー、器、楽しいラインナップでお待ちしております。 —————————————————————————- 【余白にあつまるvol.2】合同展示会のお知らせ 2017 spring&summer collection -合同展示会- 2/24(金)25(土)、26(日) 11:00~19:00 ※最終日26日は17:00まで entrance free 台東区鳥越2-2-7 1F JR浅草橋駅 徒歩9分 都営浅草線蔵前駅 A4出口 徒歩8分 地図 *yohaku 2017春夏コレクションの全アイテムの展示+オーダー会(オーダーいただいたアイテムは20%offでお買い求めいただけます) *yutorito(工場で眠っている生地でつくった商品)の販売 *宮田織物 らしか販売 *うなぎの寝床 もんぺ販売 *「わたし」のコーヒーを愉しむ時間...

【new】削り直せるイチョウの木のまな板

【new】削り直せるイチョウの木のまな板

削り直せるイチョウの木のまな板 これまで、カッティングボードは様々な樹種と形で取り扱いをしてきましたが、こちらはザ・まな板。 日本で長く使われてきたベーシックな形で、塗り無しのカンナ仕上げです。長くお使いいただけるように、職人による削り直しも承ります。 木は柔らかなイチョウの無垢材を使っています。まな板とカッティングボードの違いは、木や形の違いの向こうには、道具に関する視点や間取り・食文化の違いが垣間見えて面白いです。製品ページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。 国産の無垢材で作られた定番まな板。長くお使いいただけたら嬉しいです。