【イベントレポート】みんなのどうぐ1−3 〜かたちを作る〜
先週の日曜日 9/13 は、暑さも和らぎ、晴れて気持ち良い朝。みんなのどうぐvol.1「朝食の時間を愉しむ木のプレート」(この企画の説明はこちら)もいよいよ第3回目です。 (これまでの記事 企画概要・第1回目:素材を知る・第2回目:かたちを考える) 今回は、「かたちを作る」です。 前回、みんなでかたちを考えて、このような仕様に決まりました。 図面はこちら。図面から、実際に形におこします。 長野県南木曽から、木地師の小椋さんに、ろくろの機械をお持ちいただきました。 実際に小椋さんに器を製作していただきながら、皆でその場で触り、かたちを考えます。 実際にデザイナーやバイヤーがするように(こんなに大人数なことはないと思いますが)、みんなで修正指示をかけ、最終サンプルを決定するのです。 商品の仕様を決定する大事な日です。 これまでのおさらいと自己紹介を終えて、早速開始します! 用意してきていただいた木材をろくろにセット。木曽川の石だそうです。良い石。 このような先の曲がった鉋で削ります。自ら打ち、研ぎも行うので、他の職人の道具は使わないのです。 ろくろで回転させて、刃をあてて挽いてゆきます。 みなさんからは歓声が。目の前で削られていて、形ができてきます。 先ずは外側の縁の形から。 実際に使う上でのイメージに沿っているか、触りながらチェック。 ここでのポイントは、「指にかかり、持ち(運び)やすいこと」でした。 「S字の曲線が深いもの」「もう少し削ったもの」と比較してみるため、もう2パターン製作いただきました。 2つのサンプルから、比べながら話し合い。 置いてみたときの印象も大事。 写真だと分かりにくいですが、3パターン、それぞれ微妙に違います。左から、 1:外側の縁が上がる幅20mm、浅めのS字 2:外側の縁が上がる幅20mm、深めのS字 3:外側の縁が上がる幅25mm、深めのS字 持ちやすさと見た目のバランスをみんなで検討して、 3:外側の縁が上がる幅25mm、深めのS字 に決定! いつも感じることですが、図面だけでは判断ができないことなので、実際に職人さんと一緒に場所と時間を共にして作ることは一番大事です。...