みんなのどうぐ #03-1【イベントレポート】〜山形打刃物・素材と技術を知る〜
みんなのどうぐ初めての、東京以外での開催でした。 今回は山形県山形市で、テーマは打刃物。 (企画概要はこちら) 漆器や木の器とは少し流れが違い、3回構成。 1回目に素材と技術をみっちり学び、2回目で企画会議を行い、3回目は完成お披露目会。 先週末に終えた1回目のレポートです。 今回の会場は、製作をお願いする職人の島田さんの工場兼店舗、「島田刃物製作所」 山形駅から車で10分ほど移動したところにあります。 まずは、工場の隣の店舗スペースで、職人の島田さんから打刃物のお話です。 資料と実物サンプルを使いながら、山形打刃物の歴史、打刃物や刃物の知識を教えていただきました。 料理をする方は毎日使う包丁でも、なかなか深く知る機会はありません。 刃物の世界は、非常に深く面白い世界でした。 鋼・鉄・ステンレスのこと、それぞれの中でも、素材の純度や炭素含有量により、細かく分類されること。 また、見た目は同じ包丁でも、一点一点職人が打って鍛える打刃物と、量産型の刃物は大きく異なり、別物といえます。 生産量とスピードはもちろんですが、その製法上の違いから、刃の強さまでもが違ってきます。 もちろん、刃が強いと、手入れをしながら使えば、長く使い続けることにつながります。 量産品が悪いということはもちろんありませんが、形が同じでも、違うものである。 これは、様々な職人さんとお話をして聞けば聞くほど、どのものづくりにも共通して言えることのようです。 この写真は、打刃物の製法により、「包丁のできるまで」 これだけでも、いかに打たれ鍛えられながら包丁が完成するかがイメージできます。 次は店舗の裏の工場へ移動し、実際の作業を見せていただきます。 手ぬぐいを頭にぎゅっと締めて炉の前に立つと、いつもの優しい島田さんの表情が一変します。 炉で熱し、地金に鋼を付ける鍛接、包丁の先の形をつくり、鍛錬します。(いくつかの製品と工程に分けて、見せてくださいました) 鋼を熱し、ハンマーで叩くことは、素材の不純物を外部に放出し、さらに素地を細かく整えていくことに繋がります。 これにより、刃物が強くなるのです。 金属を叩いているのは形を整えているだけではなく、その名の通り、「鍛える」目的を果たしています。 ここからは次の工程へ。 だんだんと、おなじみの包丁の形に近づいてきました。 実際の製品作りは、様々な工程を並行して進めながらの作業になるため、全行程を一度に見ることは出来ませんが、大まかな流れをじっくり見させていただきました。 こんなに間近で鍛冶仕事を見られる機会は貴重で、主催の企画メンバーも大興奮でした。...
